海外テニス

世界1位ジョコビッチが上海マスターズ欠場を表明「将来また中国に戻ってプレーしたい」とメッセージ<SMASH>

中村光佑

2023.09.18

全米オープン直後のデビスカップでも奮闘したジョコビッチ。お気に入りの大会である上海マスターズを欠場すると発表した。(C)Getty Images

 現地時間9月17日、男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が自身の公式X(旧ツイッター/@DjokerNole)を更新。10月4日から開催される男子テニスツアーのマスターズ1000大会「上海オープン」(中国・上海/ハードコート)を欠場すると発表した。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により2019年以来4年ぶりに開催される同大会。今回の投稿でジョコビッチは4度もの優勝を誇る思い出の上海でプレーしない旨を以下のように報告した。

「何年もの間、僕が世界のどこへ行っても受けている最高のサポートの1つが中国です。中でも上海オープンは常に、シーズン中最も好きな大会の1つです。中国にいる僕のファンに会えなくなるのは寂しいです。将来また中国に戻って、皆さんの前でプレーできることを願っています」
 
 今季もジョコビッチは36歳とは思えないハードスケジュールをこなしており、今週は「デビスカップファイナルズ・グループステージ」にセルビア代表として単複で出場。前人未到の四大大会24勝目を飾った全米オープン閉幕からわずか5日後の9月15日に行なわれた対スペイン戦シングルスでは、アレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン/世界25位)に6-3、6-4のストレートで快勝し、母国の上位ステージ進出に大きく貢献した。翌日のチェコ戦でもダブルスでプレーしている。

 上海オープンを欠場する理由については明かさなかったジョコビッチ。21年12月に一時消息を絶った女子ダブルス元世界1位のペン・シューアイ(中国/37歳)の問題が関係している可能性も考えられなくはないが、おそらく今回は身体に負担をかけすぎないよう無理をしない選択をしたと見られる。すでにシーズン最終戦「Nitto ATP ファイナルズ」(11月12日~19日/イタリア・トリノ/ハードコート)の出場権を得ていることを踏まえても妥当な判断だと言えるだろう。

 海外メディア『UBITENNIS』によれば、現段階でジョコビッチはデビスカップ終了後に休養を取り、10月30日に開幕する「ロレックス・パリマスターズ」(フランス・パリ/ハードコート/ATP1000)で実戦に復帰する見通しとなっている。

文●中村光佑

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【画像】ジョコビッチが上海マスターズ欠場を綴った公式Ⅹのメッセージ画面
 
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【画像】ジョコビッチが上海マスターズ欠場を綴った公式Ⅹのメッセージ画面