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【東レPPOテニス】第1シードのシフィオンテクが準々決勝で姿を消す!「全く私のレベルに達していなかった」<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2023.09.29

今大会初出場のシフィオンテクは、過去4戦全勝と相性の良いクデルメトワにフルセットで敗退。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 東京・有明テニスの森公園で開催されている国際大会「東レ パン パシフィック オープンテニス2023」(9月25日~10月1日/ハードコート/WTA500)。29日に行なわれたシングルス準々決勝では、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク2位)が、第8シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア/同19位)に2-6、6-2、4-6で敗れる番狂わせが起こった。

 初出場のシフィオンテクは、グランドスラムで4勝(全仏3勝、全米1勝)を果たしている22歳。今季は全米オープン4回戦で敗退し、75週守り続けてきた1位の座から陥落したが、気持ちを新たに今大会に望んでいた。2回戦では日本の本玉真唯(世界ランク126位)に接戦の末、勝利を収めた。

 一方、対戦相手は26歳のクデルメトワ。2021年4月の「クレジット ワン チャールストン オープン」(アメリカ・チャールストン/クレーコート/WTA500)でツアー優勝を果たしている。準々決勝で顔を合わせることとなったシフィオンテクとは、過去4度の対戦があり、全てストレートで敗北を喫していた。

 第1セット、シフィオンテクは序盤から苦しい展開を強いられる。クデルメトワの粘り強いストロークにミスを誘われ、第1と第3ゲームでブレークを許し、2-6で第1セットを先取されてしまう。
 
 しかし続く第2セットでは、シフィオンテクらしいスピード感のあるプレーを発揮する。鋭いストロークで果敢に攻め、第2と第8ゲームをブレークに成功。6-2でイーブンとする。

 そして勝負のファイナルセット、このまま勢いに乗ると思われたシフィオンテクだが、第3ゲームでブレークを献上。クデルメトワの安定したサービスとコースの打ち分けに手を焼き、思うようにプレーさせてもらえないまま4-6で力尽きた。

 接戦の末に敗れたシフィオンテクは、試合後の記者会見に臨み、次のように敗戦の弁を口にした。

「全く私のレベルに達していない試合になってしまった。今回は非常に多くのミスがあったので、自分のプレーをどう改善していくべきかが正確にわかった。その点については良かった。ただ、自分のテニスができなかった」

 また、今後のシーズン後半戦に向けては、「自分自身にプレッシャーをかけずに、たくさんのことを良くしていかなければいけない。私自身のプロセスの中で、チームのメンバーと考えながら、改善していければいいなと思う」と意欲を語った。

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

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