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「ちょっと変な感じだけど」引退から1年のフェデラー氏が近況を明かす。復帰については「考えもしていない」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.10.15

先日、上海マスターズのイベントに登場してテニスファンを賑わしたフェデラー氏。(C)Getty images

 昨年9月に、24年間の輝かしいキャリアを終えたロジャー・フェデラー氏が、『ATPMedia』のインタビューで引退から1年経過した現在の生活と、今後のテニスとの関わり方について語った。

 キャリアの終盤は、ヒザのケガによりツアー離脱と復帰を繰り返していたフェデラー氏。引退後の生活はプラン通りに進んでいるのかという質問に、「常に復帰に向けて取り組んでいたから、実は何のプランもなかった」と明かす。

 とはいえ、引退直後は目まぐるしい生活を送っていたようで、自身のスケジュールをコントロールできるようになったのはつい最近のことだそうだ。現在の目標は、エキジビションマッチに参加するだけの体調を維持することだというフェデラー氏は、「週に4回ジムでトレーニングしている」と明かした。

「(最後の大会になった)レーバー・カップの翌週に場所を借りて、いくつかマシンを入れたんだ。引退してから初めてジムを持つなんてちょっと変な感じだけどね。それらを上手く使っているよ。もうあまりテニスをしなくなったから、食事にも気を付けないといけない。この先もエキジビションには出たいと思っているから体型を維持したいんだ」
 
「ジムではとにかく何でもやる。有酸素運動、ウェイトトレーニング、それから体感トレーニングもたくさん。あまり動かないでいると身体が痛くなってしまうんだ。だから少しでも動くことが良いことだと思う。そうすることで気分も良くなるしね」

 インタビューでは電撃復帰の可能性についても問われたが、その望みは非常に薄いようだ。「ヒザがツアーレベルでのプレーを許さないことはわかっている。今は(競技者として)コートに立つなんて考えもしていないよ」とフェデラー氏は語っている。

 競技シーンで彼の活躍を見ることは叶わなくなってしまったが、今後はエキジビション大会で彼の華やかなプレーを楽しむことはできるだろう。その日を心待ちにしたい。

構成●スマッシュ編集部

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