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【木下グループジャパンオープンテニス】島袋将が難敵ガリンにフルセットの末敗れる「すごい自信があったので、悔しい気持ちが強い」<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2023.10.17

島袋将(写真)は世界ランク94位のガリンに2時間16分の熱戦の末敗北を喫した。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 国内最高峰の男子テニスツアー「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023」(10月16日~22日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は、17日にシングルス1回戦を実施。日本の島袋将(世界ランキング143位)がクリスチャン・ガリン(チリ/同94位)に4-6、6-3、3-6で敗退し2回戦進出を逃した。

 ワイルドカード(主催者推薦)で出場の島袋は、予選から勝ち上がってきたガリンと初対戦。島袋は粘り強いストロークのガリンに強打で対抗するも第5ゲームで先にブレークを献上してしまう。それでも第6ゲームではアグレッシブなリターンとストロークでガリンのミスを引き出しブレークバックに成功。しかし第9ゲームでガリンの力強いショットに押され再びブレークを許し4-6で第1セット落とす。

 続く第2セットは、島袋がテンポを早め得意のフォアで攻めの展開を作り第6ゲームをブレーク。サービスもセンターに強力なフラット、ワイドにスライスが随所に決まり、ネットプレーも織り交ぜ6-3でイーブンに戻す。勝負の第3セットでは、第6ゲームでブレークを許した島袋は、ガリンの安定したストロークとパッシングショットに手を焼き3-6で力尽きてしまった。
 
 敗れた島袋は試合後の記者会見で、「今大会はすごい自信があったので、悔しい気持ちが強い」と率直な感想を述べ、以下のように試合を振り返った。

「第3セットにブレークされたゲームは40-0でチャンスのあったゲームでした。あと1本取り切れない自分の甘さだったり、実力のなさを感じました。また、元世界17位の素晴らしい選手に対して、ここまでプレーできるようになったのは1つの自信になりました」

 今年、チャレンジャータイトルを2つ獲得した島袋は、ウインブルドンと全米オープンでは予選を勝ち上がり本戦出場を果たすなど大きな躍進を遂げている。今回は初戦で敗退してしまったが、持ち前のアグレッシブなプレーでさらなる活躍を願うばかりだ。

■17日試合結果(途中まで)
【シングルス1回戦】
クリスチャン・ガリン(チリ) 〇 64 36 63 ●島袋将(日本)
アレックス・デミノー(オーストラリア)〇 46 76(4) 76(1) ●ジャック・ドレイパ―(イギリス)
テイラー・フリッツ(アメリカ)〇 64 63 ●キャメロン・ノーリー(イギリス)
アレクセイ・ポピリン(オーストラリア) 〇 64 62 ●カレン・ハチャノフ(ロシア) 
ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)〇64 61●フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン) 

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

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