現在開催中の男子テニスツアー「ヨーロピアン・オープン」(10月16日~22日/ベルギー・アントワープ/インドアハードコート/ATP250)に第1シードで出場している世界ランク7位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が、現地10月16日に行なわれた記者会見に登場。その中で、自身のテニスに対する努力が足りないとの声に対し、「常に懸命にトレーニングに励んでいる」と反論した。
オールラウンドかつ攻撃的なプレースタイルで躍進を遂げてきた25歳のチチパス。今季も1月の全豪オープンで四大大会2度目の決勝進出を果たすと、8月初旬の「ミフェル・テニス・オープン」(メキシコ・ロスカボス/ハードコート/ATP250)では約1年2カ月ぶりにツアータイトルを獲得。シーズン開幕からハイクオリティなパフォーマンスを見せてきた。
ところがここ最近のチチパスは"低空飛行"が続いている。ロスカボス優勝以降は9月の全米オープンを含めツアー公式戦で連勝がなく、アジアシリーズに入ってからも「中国オープン」(中国・北京/ATP500)で初戦敗退、「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海)で3回戦敗退と苦戦。
マーク・フィリポーシス氏(オーストラリア/元世界8位/46歳)との2度目のコーチ契約解消後に、父親のアポストロス・チチパス氏を再びメインコーチとすることを発表するなど、このところはチーム編成にも悪戦苦闘している。そのため周囲では「テニスに集中できていないのではないか」と批判も起こっていた。
そうした声に対して「僕がもうテニスに集中していないと主張する人たちがいるが、僕はこれまでのキャリアの中で一番トレーニングしている」と反論したチチパスは、今後も身を粉にしながら競技に取り組んでいく意志を以下のように示した。
「僕は自分のレベルを取り戻せるということを自分自身に証明すること以外、誰にも何も証明したくない。僕はそれができることを信じている」
どんなに強いプレーヤーでも歯車が嚙み合わない時期は来るものだ。まだまだ若いチチパスがこの苦境をどう乗り越えていくのか注目しよう。
文●中村光佑
【PHOTO】チチパスをはじめ全仏オープン2023で奮闘する男子選手たちの厳選写真!
【連続写真】チチパスが放つ世界最強レベルの片手バックハンド
【関連記事】世界7位チチパスがフィリポーシス氏とのコーチ契約を再び解消「リズムが狂っているように感じた」<SMASH>
オールラウンドかつ攻撃的なプレースタイルで躍進を遂げてきた25歳のチチパス。今季も1月の全豪オープンで四大大会2度目の決勝進出を果たすと、8月初旬の「ミフェル・テニス・オープン」(メキシコ・ロスカボス/ハードコート/ATP250)では約1年2カ月ぶりにツアータイトルを獲得。シーズン開幕からハイクオリティなパフォーマンスを見せてきた。
ところがここ最近のチチパスは"低空飛行"が続いている。ロスカボス優勝以降は9月の全米オープンを含めツアー公式戦で連勝がなく、アジアシリーズに入ってからも「中国オープン」(中国・北京/ATP500)で初戦敗退、「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海)で3回戦敗退と苦戦。
マーク・フィリポーシス氏(オーストラリア/元世界8位/46歳)との2度目のコーチ契約解消後に、父親のアポストロス・チチパス氏を再びメインコーチとすることを発表するなど、このところはチーム編成にも悪戦苦闘している。そのため周囲では「テニスに集中できていないのではないか」と批判も起こっていた。
そうした声に対して「僕がもうテニスに集中していないと主張する人たちがいるが、僕はこれまでのキャリアの中で一番トレーニングしている」と反論したチチパスは、今後も身を粉にしながら競技に取り組んでいく意志を以下のように示した。
「僕は自分のレベルを取り戻せるということを自分自身に証明すること以外、誰にも何も証明したくない。僕はそれができることを信じている」
どんなに強いプレーヤーでも歯車が嚙み合わない時期は来るものだ。まだまだ若いチチパスがこの苦境をどう乗り越えていくのか注目しよう。
文●中村光佑
【PHOTO】チチパスをはじめ全仏オープン2023で奮闘する男子選手たちの厳選写真!
【連続写真】チチパスが放つ世界最強レベルの片手バックハンド
【関連記事】世界7位チチパスがフィリポーシス氏とのコーチ契約を再び解消「リズムが狂っているように感じた」<SMASH>