国内最高峰の男子テニスツアー「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023」(10月16日~22日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は、18日にシングルス1回戦1試合と2回戦4試合他を実施。センターコートで実施されたナイトセッションの第1試合では、第2シードのキャスパー・ルード(世界ランキング8位/ノルウェー)が予選勝ち上がりのマルコス・ギロン(同79位/アメリカ)にストレートで敗れる波乱が起きた。
今年の全米オープンで2回戦敗退を喫した原因に「守備的になりすぎた」ことを挙げていたルードにとって、今大会でのテーマは「アグレッシブに戦うこと」だった。だが、その思いは空回りした。予選を含め3試合で1セットしか失っていない好調なギロンの前に、チャンスを迎えるも決め切れない状況が続き第1セットを3-6で落とす。
迎えた第2セット、ルードは第5ゲームでギロンのサービスをブレークして一時は4-2とリードするも、キレのあるストロークを駆使してボールを散らしてくるギロンにじりじりと追い上げられ、第8ゲームでブレークバックを許して4-4。リターンゲームでは競り合いを演じるもののブレークまでには至らず。第10ゲームでも再びサービスをブレークされて4-6で力尽きた。
一方、ナイトセッションの第2試合では21歳の注目株ベン・シェルトン(同19位/アメリカ)が登場。時速220キロ近い弾丸サービスを軸にパワフルなテニスを展開するも、その剛球をまるで壁のようにはじき返してくるジョーダン・トンプソン(同60位/オーストラリア)に苦戦。第1セットはタイブレークの末に落とす。
互いにサービスキープが続いた第2セット。シェルトンは持前のパワーで押し切るように5-4で迎えた第10ゲームでブレークに成功。セットカウントをイーブンに戻す。
これで気持ち的に楽になったのか、ファイナルセットはそれまで見られていた強引なプレーから生まれるミスも減り、逆にセーブすべき場面では無理をせずジョーダンのミスを誘い第4ゲームでサービスをブレーク。するとさらに精度を増したショットを駆使して相手に付け入る隙を与えず。2時間49分に及んだ戦いに終止符を打った。
■18日の結果
【シングルス(32ドロー)1回戦】
ジャン・ジジェン(中国)〇 36 64 76(4) ● H・フルカチュ(ポーランド)
【シングルス2回戦】
F・オジェ-アリアシム(カナダ)[8] 〇 64 61 ● S・オフナー(オーストリア)
T・ポール(アメリカ)[5] 〇 64 62 ● M・マクドナルド
M・ギロン(アメリカ)[Q] 〇 63 64 ● C・ルード(ノルウェー)[2]
B・シェルトン(アメリカ)〇 67(5) 64 63 ●J・トンプソン(オーストラリア)
【ダブルス(16ドロー)1回戦】
J・マリー/M・ビーナス(イギリス/ニュージーランド)〇 62 67(8) 10-3 ● 渡邉聖太/柚木武(日本)[LL]
R・ヒジカタ/M・パーセル(オーストラリア)〇 57 76 (4) 10-5 ●望月慎太郎/野口莉央(日本)[LL]
内田海智/内山靖崇(日本)[LL]〇 60 61 ● F・セルンドロ/T・M・エチェベリ(アルゼンチン)
M・アレバロ/J・ロジェール(エルサルバドル/オランダ)[3]〇 64 64 ●A・エルラー/L・ミッドラー(オーストリア)
マクラクラン勉/西岡良仁(日本)〇 63 67(5) 10-7 ●市川泰誠/今村昌倫(日本)[Q]
※[ ]内の数字はシード順位、Q=予選勝ち上がり LL=ラッキールーザー
取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)
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今年の全米オープンで2回戦敗退を喫した原因に「守備的になりすぎた」ことを挙げていたルードにとって、今大会でのテーマは「アグレッシブに戦うこと」だった。だが、その思いは空回りした。予選を含め3試合で1セットしか失っていない好調なギロンの前に、チャンスを迎えるも決め切れない状況が続き第1セットを3-6で落とす。
迎えた第2セット、ルードは第5ゲームでギロンのサービスをブレークして一時は4-2とリードするも、キレのあるストロークを駆使してボールを散らしてくるギロンにじりじりと追い上げられ、第8ゲームでブレークバックを許して4-4。リターンゲームでは競り合いを演じるもののブレークまでには至らず。第10ゲームでも再びサービスをブレークされて4-6で力尽きた。
一方、ナイトセッションの第2試合では21歳の注目株ベン・シェルトン(同19位/アメリカ)が登場。時速220キロ近い弾丸サービスを軸にパワフルなテニスを展開するも、その剛球をまるで壁のようにはじき返してくるジョーダン・トンプソン(同60位/オーストラリア)に苦戦。第1セットはタイブレークの末に落とす。
互いにサービスキープが続いた第2セット。シェルトンは持前のパワーで押し切るように5-4で迎えた第10ゲームでブレークに成功。セットカウントをイーブンに戻す。
これで気持ち的に楽になったのか、ファイナルセットはそれまで見られていた強引なプレーから生まれるミスも減り、逆にセーブすべき場面では無理をせずジョーダンのミスを誘い第4ゲームでサービスをブレーク。するとさらに精度を増したショットを駆使して相手に付け入る隙を与えず。2時間49分に及んだ戦いに終止符を打った。
■18日の結果
【シングルス(32ドロー)1回戦】
ジャン・ジジェン(中国)〇 36 64 76(4) ● H・フルカチュ(ポーランド)
【シングルス2回戦】
F・オジェ-アリアシム(カナダ)[8] 〇 64 61 ● S・オフナー(オーストリア)
T・ポール(アメリカ)[5] 〇 64 62 ● M・マクドナルド
M・ギロン(アメリカ)[Q] 〇 63 64 ● C・ルード(ノルウェー)[2]
B・シェルトン(アメリカ)〇 67(5) 64 63 ●J・トンプソン(オーストラリア)
【ダブルス(16ドロー)1回戦】
J・マリー/M・ビーナス(イギリス/ニュージーランド)〇 62 67(8) 10-3 ● 渡邉聖太/柚木武(日本)[LL]
R・ヒジカタ/M・パーセル(オーストラリア)〇 57 76 (4) 10-5 ●望月慎太郎/野口莉央(日本)[LL]
内田海智/内山靖崇(日本)[LL]〇 60 61 ● F・セルンドロ/T・M・エチェベリ(アルゼンチン)
M・アレバロ/J・ロジェール(エルサルバドル/オランダ)[3]〇 64 64 ●A・エルラー/L・ミッドラー(オーストリア)
マクラクラン勉/西岡良仁(日本)〇 63 67(5) 10-7 ●市川泰誠/今村昌倫(日本)[Q]
※[ ]内の数字はシード順位、Q=予選勝ち上がり LL=ラッキールーザー
取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)
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