国内テニス

全日本選手権5日目、男子は関口周一がプロ2年目の新鋭に敗れ現役生活に幕!女子は伊藤あおいが快勝でベスト8進出<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2023.11.02

関口は全日本選手権3回戦で磯村にストレートで敗退し、14年に及ぶプロ生活にピリオドを打った。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 テニスの日本チャンピオンを決める「三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権98th」(10月28日~11月5日/東京・有明/ハードコート)は11月1日に第5日を迎え、男女シングルス3回戦が行なわれた。

 男子では今回の全日本を最後に現役からの引退を表明している第1シードの関口周一が登場し、センターコートで磯村志と対戦。4-6、4-6のストレートに敗れ、選手生活にピリオドを打った。

 磯村はプロ生活2年目で、スピンを軸に粘り強いプレーを展開する選手。関口は磯村とは先月のオーストラリアの下部大会で対戦しており、その試合でもフルセットの末、敗退していた。「僕にとってはめちゃくちゃやりにくいタイプの選手」という関口は、「引退を意識して試合に入ったわけではないですけど、負けるなら今日かなと思っていました」と試合前の心境を語った。

 それでも「1回戦の時と同じように全力で試合に臨んだ」試合は、序盤から互いにサービスキープが続く拮抗した展開となる。アグレッシブに攻めの姿勢を見せる関口だが、ロングラリーでのポイントをものにできず、第10ゲームでブレークを許し、第1セットを落とす。
 
 第2セットに入り、第3ゲームをブレークに成功した関口だが、「リードしていても勝ち切るのは難しかった」という言葉通り、磯村の粘り強いストロークにミスを誘われ、第6ゲームでブレークバックを許す。第10ゲームでは、関口がフォアで攻め前に出るが磯村のパッシングショットを決められ4-6で敗退が決まった。

 試合後の会見で14年間に及ぶプロ生活について問われた関口は、「全日本選手権のタイトルは欲しかったです。目標は達成できなかったですし、後悔する試合とかは頭に浮かんできますけど、自分なりに大好きなテニスを一生懸命できた14年間でした」と振り返った。

 その他の注目カードでは、第13シードの住澤大輔が第2シードの望月勇希をフルセットで下した。また7シードの白石光は、第12シードの福田創楽に逆転勝利。予選勝ち上がりの上杉海斗は、田沼諒太をストレートで下しベスト8進出を決めている。
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女子は第3シードの伊藤あおいがストレートで勝利