男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月30日~11月5日/フランス・パリ/インドアハード/ATP1000)は現地5日にシングルス決勝を実施。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)が元世界3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同17位)を6-4、6-3のストレートで下し、節目のマスターズ40勝目を飾った。
前人未到の四大大会24勝目を手に入れた9月の全米オープン以来約1カ月半ぶりの実戦となった今大会は、胃の不調やブランクの影響でことごとくタフな試合を強いられたジョコビッチ。そんな中でも持ち前のメンタルと粘り強いプレーで苦難を乗り越えてきた。
準々決勝では、昨年大会の決勝で敗れたホルガー・ルネ(デンマーク/7位)にフルセットで雪辱を果たすと、準決勝ではアンドレイ・ルブレフ(ロシア/5位)を3時間1分の激闘の末に5-7、 7-6 (3)、7-5の逆転で撃破。苦しみながらもマスターズ58度目の決勝へと駒を進めていた。
決勝では過去11勝1敗と相性の良いディミトロフを相手に、立ち上がりから素晴らしいパフォーマンスを披露する。開始から6ゲームは互いにキープが続くも、第7ゲームでは得意のリターンから形を作り、最後はフォアハンドの打ち合いを制してこの日初のブレークに成功。以降はディミトロフのミスにも助けられる形でポイントを量産し、幸先よく第1セットを先取する。
ディミトロフのスライスや角度のついたショットにもしっかりと対応したジョコビッチは、第2セットでも第5ゲームで先にブレークを奪って主導権を確保。淡泊な打ち急ぎのミスが続くディミトロフに対して、自身はブレークポイントを1度も与えない完璧なプレーを見せ、1時間38分で勝利を収めた。
パリ7度目の優勝を手にしたジョコビッチは、試合後にATP(男子プロテニス協会)の公式サイトを通じて今大会の勝ち上がりや、決勝戦のパフォーマンスを振り返りつつ、以下のように喜びを語った。
「信じられないよ。今週は僕にとって非常に困難な状況が続いたから、それを乗り越えた上で優勝できて本当によかった。3回戦から準決勝まで、3試合連続で何とかカムバックして決勝へたどりついた。それらの試合では危うく負けそうになったが、必要な時にギアを入れ直すことができた。
今日の決勝は、最初は2人ともかなりタイトにプレーしていたと思う。彼(ディミトロフ)が、ガス欠気味になっているのはわかった。(実を言うと)僕の方もそんな感じだったが、何とかしてネットを越えるしっかりとしたショットを打つことができたと思う。試合はスコアが示すよりも接戦だったと思うが、僕にとってはまた素晴らしい勝利となった。今週僕が経験したことを考えると、この結果をとても誇りに思う」
今回の優勝で自身8度目の年間1位を大きく手繰り寄せたジョコビッチ。この勢いでシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月12日~19日/イタリア・トリノ/インドアハード/FIN)での大会連覇も大いに期待したい。
文●中村光佑
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準々決勝では、昨年大会の決勝で敗れたホルガー・ルネ(デンマーク/7位)にフルセットで雪辱を果たすと、準決勝ではアンドレイ・ルブレフ(ロシア/5位)を3時間1分の激闘の末に5-7、 7-6 (3)、7-5の逆転で撃破。苦しみながらもマスターズ58度目の決勝へと駒を進めていた。
決勝では過去11勝1敗と相性の良いディミトロフを相手に、立ち上がりから素晴らしいパフォーマンスを披露する。開始から6ゲームは互いにキープが続くも、第7ゲームでは得意のリターンから形を作り、最後はフォアハンドの打ち合いを制してこの日初のブレークに成功。以降はディミトロフのミスにも助けられる形でポイントを量産し、幸先よく第1セットを先取する。
ディミトロフのスライスや角度のついたショットにもしっかりと対応したジョコビッチは、第2セットでも第5ゲームで先にブレークを奪って主導権を確保。淡泊な打ち急ぎのミスが続くディミトロフに対して、自身はブレークポイントを1度も与えない完璧なプレーを見せ、1時間38分で勝利を収めた。
パリ7度目の優勝を手にしたジョコビッチは、試合後にATP(男子プロテニス協会)の公式サイトを通じて今大会の勝ち上がりや、決勝戦のパフォーマンスを振り返りつつ、以下のように喜びを語った。
「信じられないよ。今週は僕にとって非常に困難な状況が続いたから、それを乗り越えた上で優勝できて本当によかった。3回戦から準決勝まで、3試合連続で何とかカムバックして決勝へたどりついた。それらの試合では危うく負けそうになったが、必要な時にギアを入れ直すことができた。
今日の決勝は、最初は2人ともかなりタイトにプレーしていたと思う。彼(ディミトロフ)が、ガス欠気味になっているのはわかった。(実を言うと)僕の方もそんな感じだったが、何とかしてネットを越えるしっかりとしたショットを打つことができたと思う。試合はスコアが示すよりも接戦だったと思うが、僕にとってはまた素晴らしい勝利となった。今週僕が経験したことを考えると、この結果をとても誇りに思う」
今回の優勝で自身8度目の年間1位を大きく手繰り寄せたジョコビッチ。この勢いでシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月12日~19日/イタリア・トリノ/インドアハード/FIN)での大会連覇も大いに期待したい。
文●中村光佑
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