現在開催中の男子テニスシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月12日~19日/イタリア・トリノ/インドアハードコート/FIN)のラウンドロビン(総当たり戦)第2戦に敗れたノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)が、試合後の記者会見に登場。数々の有望な若手が台頭している男子ツアーの現状に言及し、「自分を倒すためのモチベーションが高い選手が多い」と語った。
ディフェンディングチャンピオンとして今年のファイナルズに出場している36歳のジョコビッチは、現地12日のラウンドロビン(予選)初戦で20歳のホルガー・ルネ(デンマーク/8位)にフルセットで勝利するも、14日の第2戦では過去3勝0敗と相性の良い22歳のヤニック・シナー(イタリア/4位)に5-7、7-6(5)、6-7(2)で敗戦。7月のウインブルドン決勝でカルロス・アルカラス(スペイン/現2位/20歳)に敗れて以来となる黒星を喫し、ツアーでの連勝も18でストップした。
ちなみに直近でジョコビッチが敗れたのはシナー、アルカラス、そしてローマ準々決勝でのルネと一回り以上年下である次世代のプレーヤーばかり。数々の輝かしい功績を手中に収めながら男子テニス界を牽引し、36歳にして未だに強さの衰えないジョコビッチからすれば、「多くの選手が自分の背中を追っている状況には慣れている」という。
また今回のファイナルズに参加している若手のトップ選手についてジョコビッチは、「彼らが僕に勝ちたいという強い意欲を示すのはごく自然なことだ」とコメント。「世界中どこでプレーしても全ての選手が僕を倒すために精を出している」とも述べたうえで、4度目の挑戦にして自身から初勝利をもぎ取ったシナーを次のように称賛した。
「ただただ彼を祝福しなければならない。シンプルに彼は素晴らしい試合をした。僕はネット際で握手を交わす時に彼にそうやって伝えたよ。最も重要な局面で、彼は最高のプレーをしたし、絶対に勝利に値すると思う。彼は必要な時に、決断力と勇気を発揮した。彼は驚くべき得点をいくつか決め、やるべきプレーを正確にやっていた」
一方でジョコビッチはシナー戦での自身のパフォーマンスには大方満足しているとしてこう続けた。
「自分のゲームに関しては、そこまで間違ったことをしたとは思っていない。今日のような試合で負けるのは普通のことで、闘志を持ってプレーしたことに満足しなければいけない。 (敗れた)第3セットでもブレークダウンからなんとか挽回できた。コート上では本当に挑戦的で困難な状況でプレーしていた。自分の戦いを誇りに思う。ただ、勝利するにはそれだけでは十分ではなかった」
ラウンドロビンで1勝1敗となったジョコビッチは、現地16日に予定されている第3戦で世界9位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。フルカチュはステファノス・チチパス(ギリシャ/6位)が背中のケガで大会棄権を表明したため、急遽補欠での参戦が決まった。
文●中村光佑
【動画】ATPファイナルズ・ラウンドロビン、ジョコビッチ対シナー戦のハイライト
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ディフェンディングチャンピオンとして今年のファイナルズに出場している36歳のジョコビッチは、現地12日のラウンドロビン(予選)初戦で20歳のホルガー・ルネ(デンマーク/8位)にフルセットで勝利するも、14日の第2戦では過去3勝0敗と相性の良い22歳のヤニック・シナー(イタリア/4位)に5-7、7-6(5)、6-7(2)で敗戦。7月のウインブルドン決勝でカルロス・アルカラス(スペイン/現2位/20歳)に敗れて以来となる黒星を喫し、ツアーでの連勝も18でストップした。
ちなみに直近でジョコビッチが敗れたのはシナー、アルカラス、そしてローマ準々決勝でのルネと一回り以上年下である次世代のプレーヤーばかり。数々の輝かしい功績を手中に収めながら男子テニス界を牽引し、36歳にして未だに強さの衰えないジョコビッチからすれば、「多くの選手が自分の背中を追っている状況には慣れている」という。
また今回のファイナルズに参加している若手のトップ選手についてジョコビッチは、「彼らが僕に勝ちたいという強い意欲を示すのはごく自然なことだ」とコメント。「世界中どこでプレーしても全ての選手が僕を倒すために精を出している」とも述べたうえで、4度目の挑戦にして自身から初勝利をもぎ取ったシナーを次のように称賛した。
「ただただ彼を祝福しなければならない。シンプルに彼は素晴らしい試合をした。僕はネット際で握手を交わす時に彼にそうやって伝えたよ。最も重要な局面で、彼は最高のプレーをしたし、絶対に勝利に値すると思う。彼は必要な時に、決断力と勇気を発揮した。彼は驚くべき得点をいくつか決め、やるべきプレーを正確にやっていた」
一方でジョコビッチはシナー戦での自身のパフォーマンスには大方満足しているとしてこう続けた。
「自分のゲームに関しては、そこまで間違ったことをしたとは思っていない。今日のような試合で負けるのは普通のことで、闘志を持ってプレーしたことに満足しなければいけない。 (敗れた)第3セットでもブレークダウンからなんとか挽回できた。コート上では本当に挑戦的で困難な状況でプレーしていた。自分の戦いを誇りに思う。ただ、勝利するにはそれだけでは十分ではなかった」
ラウンドロビンで1勝1敗となったジョコビッチは、現地16日に予定されている第3戦で世界9位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。フルカチュはステファノス・チチパス(ギリシャ/6位)が背中のケガで大会棄権を表明したため、急遽補欠での参戦が決まった。
文●中村光佑
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