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インカレ室内は筑波勢が男女アベックV! 男子は中村元が初の学生タイトル、女子は吉本菜月が今年度3冠目!<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.18

全日本学生室内、男子シングルス優勝の中村元(左側)と女子シングルス優勝の吉本菜月(右側)。吉本は女子複も制した。写真提供:全日本学生テニス連盟

 大学テニスの2023年シーズンを締めくくる「第60回 全日本学生室内テニス選手権大会」は12月17日に有明テニスの森公園室内コート(東京都江東区)で最終日を迎え、男女シングルス、ダブルスの決勝が行なわれた。

 男子シングルス決勝は第2シードの田中佑(筑波大学2年)と第3シードの中村元(筑波大3年)の同校対決。春の関東学生トーナメント決勝と同じカードで、その時は田中が接戦を制していたが、今回は先輩の中村が意地を見せた。6-4、6-3のストレートで快勝し、春の雪辱を果たすとともに、学生大会で初優勝を達成。同時に、インカレ・インカレ室内を通して筑波大学に初の男子全国タイトルをもたらした。

 一方女子シングルス決勝は、第1シードの吉本菜月(筑波大2年)と第3シードの大橋麗美華(慶應義塾大学2年)の顔合わせで、こちらは今夏のインカレ決勝の再現となった。結果は今回も吉本に軍配。6-3、6-2のスコアで快勝した吉本は、今年度の大学個人戦で春の関東学生、インカレ、インカレ室内と主要3冠を独占するとともに、団体戦でも関東リーグ、大学王座決定試合とチームを優勝に導き、他を寄せ付けない大活躍だった。
 
 また男子ダブルス決勝は、ノーシードの増成拓也/増成智也(関西学院大学3年/3年)の双子ペアが第4シードの高木翼/下村亮太朗(慶大3年/3年)を下して初優勝。女子ダブルス決勝は、予選から勝ち上がった吉本/櫻田しずか(筑波大2年/1年)が第1シードの齋藤優寧/金子さら紗(早稲田大学3年/2年)を破って初優勝を飾り、吉本は単複2冠を獲得している。

〈各種目の決勝の結果〉

◆男子シングルス決勝
中村元(筑波大学)[3] 6-4 6-3 田中佑(筑波大学)[2]

◆女子シングルス決勝
吉本菜月(筑波大学)[1] 6-3 6-2 大橋麗美華(慶應義塾大学)[3]

◆男子ダブルス決勝
増成拓也/増成智也(関西学院大学)6-2 6-7(5) 10-4 高木翼/下村亮太朗(慶應義塾大学)[4]

◆女子ダブルス決勝
吉本菜月/櫻田しずか(筑波大学)[Q] 6-3 6-4 齋藤優寧/金子さら紗(早稲田大学)[1]

※[ ]内の数字はシード順位、Qは予選勝ち上がり

構成●スマッシュ編集部

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