"レジェンド・カサイ"――。
その通り名は競技や国境も越え、今やあらゆるジャンルを横断して鳴り響く。
51歳の現役スキージャンパー、葛西紀明。オリンピックでは個人、団体でいずれも銀メダルを獲得し、42歳176日のワールドカップ最年長優勝記録も有する。
そんなレジェンドは、あらゆる競技を横断してプレーし「極める」ことを目指す、マルチプレーヤーでもあるという。とりわけ、葛西氏が今もはまっているのが、テニスだ。
なぜ、テニスなのか? テニスの何がレジェンドを魅了するのか? そしてスキージャンプとテニスの共通点とは? 肉体での表現者が、その魅力を言葉で表現してくれた。
「テニスって、めちゃめちゃ難しい!」
悔しさを伴うそんな驚きが、葛西氏がテニスに抱いた第一印象だったという。テニスとの出会いは「社会人になった頃」なので、かれこれ30年近く経つ。運動神経には自信があり、テレビで見る限り「自分でもできそう」と思っていたテニスの難易度の高さこそが、伝説のアスリートをこの競技に引き込んだ要因だった。
「いろんな競技をプレーして、けっこう極めてきたんです。バドミントンや卓球は、この歳から始めてもそれなりにできるようになるんですが、でもテニスは全然ならないんですよね。
ここ何年かは、テニスのインストラクターにマンツーマンで教えてもらいながら、週に1~2回は一生懸命にやっているんです。でも、ある程度までは行くんですが、そこから全然向上しなくて。一生懸命頑張ってやっているんですけれど、バックハンドだったりボレーなどは、難しい。インストラクターの先生からも、『これはもう小さい頃から、何千、何万回とボールを打たないと身に付かない感覚や、わからない部分があるんだよね』みたいな話をされたんです。長くやっている方がそう言うのだから、そんなに簡単にできるものじゃない、簡単にうまくなるもんじゃないんだなと思いました」
幼少期からの反復練習の重要性は、ジャンプとテニスの共通項かもしれない。同時に共通項があるからこそ、相違点に魅力を感じている様子だ。
その通り名は競技や国境も越え、今やあらゆるジャンルを横断して鳴り響く。
51歳の現役スキージャンパー、葛西紀明。オリンピックでは個人、団体でいずれも銀メダルを獲得し、42歳176日のワールドカップ最年長優勝記録も有する。
そんなレジェンドは、あらゆる競技を横断してプレーし「極める」ことを目指す、マルチプレーヤーでもあるという。とりわけ、葛西氏が今もはまっているのが、テニスだ。
なぜ、テニスなのか? テニスの何がレジェンドを魅了するのか? そしてスキージャンプとテニスの共通点とは? 肉体での表現者が、その魅力を言葉で表現してくれた。
「テニスって、めちゃめちゃ難しい!」
悔しさを伴うそんな驚きが、葛西氏がテニスに抱いた第一印象だったという。テニスとの出会いは「社会人になった頃」なので、かれこれ30年近く経つ。運動神経には自信があり、テレビで見る限り「自分でもできそう」と思っていたテニスの難易度の高さこそが、伝説のアスリートをこの競技に引き込んだ要因だった。
「いろんな競技をプレーして、けっこう極めてきたんです。バドミントンや卓球は、この歳から始めてもそれなりにできるようになるんですが、でもテニスは全然ならないんですよね。
ここ何年かは、テニスのインストラクターにマンツーマンで教えてもらいながら、週に1~2回は一生懸命にやっているんです。でも、ある程度までは行くんですが、そこから全然向上しなくて。一生懸命頑張ってやっているんですけれど、バックハンドだったりボレーなどは、難しい。インストラクターの先生からも、『これはもう小さい頃から、何千、何万回とボールを打たないと身に付かない感覚や、わからない部分があるんだよね』みたいな話をされたんです。長くやっている方がそう言うのだから、そんなに簡単にできるものじゃない、簡単にうまくなるもんじゃないんだなと思いました」
幼少期からの反復練習の重要性は、ジャンプとテニスの共通項かもしれない。同時に共通項があるからこそ、相違点に魅力を感じている様子だ。