海外テニス

“GOAT”から“時代の終焉”とは…ジョコビッチの評価急落に女子元4位のガルシアが物申す!「滑稽だわ」<SMASH>

中村光佑

2024.02.01

ジョコビッチ(右)に対するSNS上の評価は全豪敗退で手のひらを返したように変わった。ガルシア(左)はそれを痛烈に批判する。(C)Getty Images

 シーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」で準決勝敗退に終わった男子世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/36歳)。独壇場だったメルボルンで、2018年大会のチョン・ヒョン(韓国/元19位)との4回戦以来実に6年ぶりとなる敗戦を喫した鉄人に対し、SNS上では「もうジョコビッチの時代は終わった」との声も多く上がった。

 開幕前の段階では、数々の有識者やメディアが同大会で10度タイトルを獲得しているジョコビッチを優勝候補筆頭に推していたのは言うまでもない。しかしジョコビッチが準決勝で一回り以上年下のヤニック・シナー(イタリア/4位/22歳)に完敗した途端、手のひらを返す人が続々と現れた。

 ジョコビッチが全豪で無類の強さを誇ってきたことを踏まえれば、それも理解できなくはないが、とはいえ今大会も彼は多くの若手を抑えてベスト4へ勝ち上がったのだから、時代の終焉を声高に唱えるのは時期尚早と言えよう。女子元世界4位のカロリーヌ・ガルシア(フランス/現20位)は、まさにそのような意見を持つ選手の1人だ。

 先の全豪では初戦で大坂なおみ(元1位/現759位)に勝利した後、2回戦でマグダレナ・フレッチ(ポーランド/現51位)に敗れたガルシアは、1月31日に自身のX(@CaroGarcia)を更新。その中で皮肉の言葉を交えながら、ジョコビッチへの"手のひら返し"に対する強烈な違和感を抱いていると綴った。
 
「少しさかのぼって(色々と)検索したけど、ジョコビッチは2週間前(全豪開幕前)には『GOAT(史上最高の選手の意)』だとか、『まだ若々しく年齢を全く感じさせない動きを見せていて、再び四大大会でのタイトル獲得に挑戦する真のインスピレーションを与える選手』だとか言われていた。

 それが今では『もう彼は年だ』『我々は完全に新しい時代を迎えている』『彼のキャリアは終わりを告げようとしている』とか言われている。滑稽だわ」

 24年シーズンはまだ始まったばかり。残り3つの四大大会(全仏・ウインブルドン・全米)でもジョコビッチが上位ラウンドに進出したら、「時代の終焉」を主張する人々はどうするだろうか。メルボルンでの敗戦を糧に、今後もテニス界のスーパースターがさらなる活躍を遂げてくれることを信じてやまない。

文●中村光佑

【画像】ジョコビッチの評価急落に異議を唱えたガルシアのSNS投稿

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【画像】ジョコビッチの評価急落に異議を唱えたガルシアのSNS投稿