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「いかに相手にミスをさせるか」に集中した西岡良仁が大金星を挙げて、日本がジョージアに勝利!【テニス国別対抗戦ATPカップ】

スマッシュ編集部

2020.01.06

パースで行なわれた予選リーグの2試合目となるジョージア戦で、バシラシビリに勝利して喜びを爆発させた西岡良仁。(C)Getty Images

 今年から始まった、テニスの国別対抗戦「ATPカップ」。1月6日には予選リーグ2試合目が行なわれた。1試合目でウルグアイに3-0で快勝した日本は、ニコロズ・バシラシビリを擁するジョージアと対戦。西岡良仁が金星を挙げて、日本は2-1でジョージアに勝利した。

 1試合目のナンバー2シングルスは、ベテラン35歳の添田豪が、ジョージアの26歳、アレクサンドル・メトレベリと対戦した。121位の添田に対し、メトレベリは681位だったが、メトレベリが攻撃的なフォアハンドを連発し、添田が第1セットを失う。しかし、そこから実力差を見せつけて逆転に成功し、日本に1勝をもたらした。

 添田は、「彼は良いプレーをしたし、自分はすごく緊張していた。ナンバー2として勝利が必要だったから。でも、第2セットからはポイントに集中するようにした」と試合を振り返った。

 2試合目は73位の西岡良仁と26位のバシラシビリとのエース対決。西岡は1試合目からの好調を維持し、3-0とリードを奪う。自慢のフットワークを生かして、左右に打ち込まれる剛打を返し続けて簡単には決めさせない。ショットに高低差をつけて、相手にリズムをつかませず、6-2で第1セットを取った。

 第2セットは先にブレークされるものの、すぐにブレークバックに成功。相手に調子を上げさせることなく、6-2、6-3のストレートで日本に貴重な金星をもたらした。
 
 重要なポイントでダブルフォールトが出てしまったバシラシビリに対して、西岡は11回訪れたブレークポイントのピンチを、10回も凌ぐ集中力を見せて試合を掌握した。

 試合後に西岡は、「相手によってテニスを変えるようにしている。今日の選手はハードヒットが多いので(相手の)アンフォースドエラーを多くさせるようにした。色々なプレースタイルができるようになってきた」と手応えを感じた様子だ。

 バシラシビリのウイナーは21本で、アンフォースドエラーは38本。強打を得意とするバシラシビリにとって、不本意な数字であることは一目瞭然で、西岡のプラン通りに進んだことが数字からもわかる。

 次のスペイン戦でナダルとの対戦が予定されている西岡は、「彼との対戦でトップに勝つにはどうすればいいかがわかる。1回やっているので把握はしているけど、デ杯でジョコビッチと対戦し、本当のトップレベルを感じたので、それをわかって試合に臨める。いかにフォアに回り込ませないかがカギになると思う」と、意欲的に語った。

 2-0で勝利が決まった後のダブルスでは、松井俊英/マクラクラン勉が、アレクサンドラ・バクシ/ズラ・ツケマラゼに、2-6、4-6で敗れて、惜しくも全勝とはならなかった。

 日本はスペイン、日本、ジョージア、ウルグアイで構成されるグループBに所属し、1位のチームと2位の上位2チームに入れば、1月9日からシドニーで行なわれる決勝トーナメント「ファイナル8」への進出が決まる。

■ATPカップ 日本vsジョージア
添田豪 4-6 6-3 6-2 A・メトレベリ
西岡良仁 6-2 6-3 N・バシラシビリ
松井俊英/マクラクラン勉 2-6 4-6 A・バクシ/Z・ツケマラゼ

※日本の次の試合は1月8日、ナダルを擁するスペインと対戦する。

構成●スマッシュ編集部
 
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