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海外テニス

車いすテニスの上地結衣、悲願のウインブルドン初優勝に向け「理想に少しでも近付けるようなプレーをする」と意気込み!<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.07.09

前哨戦のローハンプトン大会では3年ぶりに世界女王デフロートから金星を挙げた上地。「集中した状態を続けれた」ことが勝利につながったという。写真:Getty Images(プレー)、WOWOW(インタビュー)

前哨戦のローハンプトン大会では3年ぶりに世界女王デフロートから金星を挙げた上地。「集中した状態を続けれた」ことが勝利につながったという。写真:Getty Images(プレー)、WOWOW(インタビュー)

 現在後半戦を迎えているテニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)は、7月9日(火)から車いす部門が開幕する。女子シングルスでは、第2シードの上地結衣(世界ランキング2位)が悲願のウインブルドン初優勝を狙う。また男子シングルスでは、先月の全仏オープンで四大大会4勝目をマークした18歳の小田凱人(同1位)が第1シードで登場し、ウインブルドン連覇へと挑む。

 連日現地から熱戦の模様を生中継している『WOWOW』では、上地と小田に単独インタビューを実施。ここでは本日14番コートの第4試合でジュ・ジェンジェン(中国)と対戦する上地の声を紹介しよう。

―――◆―――◆―――

Q:前哨戦の大会で、3年ぶりにディーデ・デフロート(オランダ)選手に勝利しました。どのような点が良かったのでしょうか?

上地:前哨戦のローハンプトンの大会は、芝がすごく残っていて、ウインブルドンとは全然違った印象でした。おそらくどの選手も苦戦していたのではないかなと思います。私を含めてですけど、初戦から3セットのマッチが多くて、デフロート選手自身も珍しくもつれるような試合が多いなという印象でした。

 試合の内容としては、自分が終始攻めることができ、クレーコートで戦った最後の対戦から改善して、色々と試しながらプレーができました。それが結果的に彼女にプレッシャーを与えられたのかなと思います。3年ぶりというのも、何かの記事で自分も見て、「そんなに前だったんだな」というふうに思いました。実感がないというか、勝った時も、変な感覚でしたね。
 
Q:色々これまで取り組んできたことがあったと思うのですが、それがどのように勝利につながったのでしょうか?

上地:(デフロート選手と)対戦するには、守りに入っては絶対ダメだと思います。でも「ここのポイントを取りたい」と思った時に、自分が安心できるように打った1本のショットが彼女に対しては、アタックできるチャンスになってしまう。ただ今回は芝という特性もあって、つなぐボールを1本打つだけで、一発で良くも悪くも状況が変わってしまいます。気の抜けない状態というか、ある意味しっかりと集中した状態を続けることができ、そういうところが良かったです。

Q:今回久しぶりに勝利したことで、今後の対応を含めて変わりそうなことはありますか?

上地:自分の気持ちとしては、ここから続けて、自信を持っていきたいです。(試合)内容自体も100%納得しているかというとそうではなく、それ以前の準決勝や準々決勝の試合でも、すごく難しいなと感じながらプレーしている場面もありました。もっと(試合)内容を良くしていくことはもちろんですが、「勝ち」という結果はしっかりと受け止めて、素直に喜びたいです。

 自分でもこういったプレーができると思って、この後もプレーしたいなと思います。それがどんどん積み重なっていけば、自分の感覚としても、試合の中で良い流れを作っていけるのではないかと思います。先週の1つの勝利で何かがガラッと変わるわけではないですが、1つのきっかけとしてもっと今自分が取り組んでいること自体に自分が自信を持てるようになっていけたらなと思います。
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