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海外テニス

大坂なおみがベスト8進出!昨季3勝と上り調子の21歳をパワーとハートで圧倒【テニス・ブリスベン国際】

スマッシュ編集部

2020.01.09

昨年8月に敗れているケニンに借りを返した大坂が準々決勝に駒を進めた。(C)GettyImages

昨年8月に敗れているケニンに借りを返した大坂が準々決勝に駒を進めた。(C)GettyImages

 女子ツアーの今季開幕戦の1つであるブリスベン国際(オーストラリア・ブリスベン/WTAプレミア)。その2回戦が1月9日に行なわれ、第3シードの大坂なおみ(4位)がソフィア・ケニン(14位/アメリカ)を6-7(3)、6-3,6-1で破り準々決勝へ駒を進めた。

 大坂の対戦相手ケニンは、昨年ツアーで4度決勝進出を果たし3勝をマークした勢いのある21歳。昨年8月にシンシナティで対戦した際は、大坂がリードしながらも左ひざの負傷による途中棄権で敗れている相手だ。

 第1セットは大坂が時速180キロ台の力強いサービスを軸にポイントを重ねるが、強気のケニンも怯むことなく得意のストロークで対抗。お互いがコートを広く使いながらのラリー戦では、パワーで押し切りたい大坂に対して、ケニンは絶妙なタイミングでドロップショットを決めるなどテクニシャンぶりを発揮して一歩も譲らず。

 5-4で迎えた第10ゲーム、大坂は4度のセットポイントを握るもこれを取り切れず。お互いにサービスをキープしながらもつれ込んだタイブレークでは、逆にスピードはないが巧みにコースを突いてくるケニンのサービスに苦しめられて3-7。悔いを残しながら第1セットを終えた。
 
 ケニンのサービスで始まった第2セット、大坂はいきなりサービスをブレークするが、続く第2ゲームではブレークバックを許すなど先の読めない展開が続く。だが、そうした中でも大坂はペースを乱さず。第9ゲームでは3度のセットポイントを逃したものの、表情ひとつ変えずに4度目を取り切って6-3。試合を振り出しに戻した。

 険しい目つきでファイナルセットのコートに立ったケニンとは対象的に、大坂の表情はどこかうれしそうにも見えた。それは自身のプレーを取り戻したことからくる余裕なのか。

 ファイナルセットの大坂は、第1ゲームから3ポイントを連取。どうにか食い下がりたいケニンに付け入る隙を与えず。エンジン全開でギアをトップに入れてウイナーの数を増やしていく。そして迎えた第7ゲームでは2度目のマッチポイントでノータッチエースを決め、6-1で勝利を手にした。

 準々決勝に駒を進めた大坂の次なる相手は、キキ・バーテンス(9位/オランダ)とアネット・コンタベイト(26位/エストニア)の勝者。前者には1勝1敗、後者には3勝0敗と対戦成績は決して悪くないだけに、さらなる躍進が期待できそうだ。

構成●スマッシュ編集部

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