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大坂なおみが9位のバーテンスに勝ち切り、キャリア初の14連勝でベスト4進出!【テニス・ブリスベン国際】

スマッシュ編集部

2020.01.10

激しいストローク合戦を展開した大坂なおみ。(C)Getty Images

 女子ツアーの今季開幕戦の1つであるブリスベン国際(オーストラリア・ブリスベン/WTAプレミア)。その準々決勝が1月10日に行なわれ、第3シードの大坂なおみ(4位)が第6シードのキキ・バーテンス(9位/オランダ)を6-4、3-6、6-3で破りベスト4進出を果たした。

 大坂の対戦相手バーテンスとは、試合前の段階で1勝1敗。大坂の1勝は2016年、1敗は18年ファイナルズの大坂の途中棄権であるため、それほど参考にはなる数字ではない。

 試合は2人とも好調なスタートを切る。大坂はコート中央から左右に打ち分けるショットが的確に入り主導権を握っていく。バーテンスはサービスが好調で、大坂ほどのスピードはないもののサービスエースを奪っていった。

 先にブレークしたのは大坂で、力強い安定したショットで相手を振り、スライスで凌がれてもヒザをしっかりと曲げてボールをコントロール。ブレークポイントではコート内に入って、ジャックナイフでエースを取り、4-2とする。次のゲームではストロークがわずかに狂いブレークバックされるが、すぐさま立て直し、6-3で第1セットをものにした。
 
 第2セットに入ると状況が一変。ファーストサービスが思い通りに入らない大坂なおみは、1-2の自分のサービスゲームでブレークを許してしまう。バーテンスは第1セットよりも攻撃的にプレーするようになり、大坂はなかなかブレークできない。相手にキープされて2-5となった時にはコートにヒザをついてがっかりするシーンもあったほど。3-6で第2セットはバーテンスの手に渡った。

 ファイナルセットは1ゲーム目から大坂がブレークポイントを握られるものの、追いつきながらのハイボレーを見事に決めるなど良いプレーも出てきてキープ。すると大坂は徐々に元気を取り戻し、2-2の相手のサービスでブレークに成功する。ブレークバックされそうなピンチもあったが、それを凌いで6-3で勝利を決めた。

 準決勝に駒を進めた大坂の次なる相手は、第2シードのカロリーナ・プリスコワ(2位/チェコ)とアリソン・リスケ(19位/アメリカ)の勝者。前者には2勝2敗、後者にも1勝1敗。五分五分の対戦成績だが、昨年末から自己最多となる14連勝している大坂になら、大きなチャンスがありそうだ。

構成●スマッシュ編集部