夏の北海道で開催される女子テニスのITF(国際テニス連盟)ワールドツアー「W15札幌 大東建託オープン supported by JWT50」(W15/賞金総額15,000ドル/ハードコート)。その第2週目となる「W15札幌JWT50チャレンジオープン」のシングルス決勝が4日、札幌市・平岸庭球場で行なわれ、第3シードの秋田史帆(世界ランク585位)が初優勝した。
この大会は日本女子テニスのレジェンドである伊達公子さんや杉山愛さんら世界ランク50位以上を記録した元選手で構成する「Japan Women's Tennis Top50 Club」(JWT50)が作ったITFツアーのうちの1つ。ITFツアーは国際テニス大会のカテゴリーの中で、WTAツアーの下部大会に当たり、特に賞金総額15,000ドル大会(W15)は最も低いグレードとあって、世界を目指すプレーヤーたちの登竜門となっている。
迎えたシングルス決勝。秋田は韓国の24歳リ・ウンヘ(同698位)から第1セットの第1ゲームでサービスブレークに成功する好スタートを切る。たが、思うようにファーストサービスからポイントが奪えず、第6ゲームでブレークバックを許すと、第8ゲームでもサービスダウンを喫して3-6でセットを失う。
互いにサービスブレークを繰り返す慌ただしい展開となった第2セット。秋田はスコア5-6で迎えた第12ゲームでは相手にマッチポイントを握られるも、これを跳ねのけてタイブレークへと持ち込み7-6(4)でセットを奪い返して見せた。
これで流れは一気に秋田へ傾く。ファイナルセットは第1ゲームから3ゲームを連取。第4ゲームでブレークを許すも、さらにギアを上げた秋田はそこから3ゲームを奪い取って6-1で押し切り戦いにピリオドを打った。
今年3月から元世界23位の神尾米氏の元で指導を受けたことで「プレーの選択肢が整理されて柔軟性が出てきた」という秋田。性格的に一生懸命になり過ぎてしまうところがあったが、「攻撃を中心に戦いつつも状況を読む心の余裕を持つことができるようになった」と自身の成長を語る。
札幌大会の前に行なわれた「大東建託オープン」シリーズ第3戦目となる6月の有明大会の決勝では、逆転の末に準優勝に終わったが、今大会決勝では持ち前の秋田らしいガッツあふれるプレーと粘り強さを発揮してシリーズ最終戦を見事優勝で締めくくった。
構成●スマッシュ編集部
【画像】「W15東京 大東建託オープン」で躍動した秋田史帆ら上位進出選手のプレー集
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【関連記事】既にWTAランカーが誕生!JWT50の杉山愛が大会新設から1年以上経った今、実感していること<SMASH>
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札幌大会の前に行なわれた「大東建託オープン」シリーズ第3戦目となる6月の有明大会の決勝では、逆転の末に準優勝に終わったが、今大会決勝では持ち前の秋田らしいガッツあふれるプレーと粘り強さを発揮してシリーズ最終戦を見事優勝で締めくくった。
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