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【全国中学生テニス選手権】男子個人戦、シングルスは中本莉空、ダブルスは長谷川瑛人/岡島夕朔が優勝!<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.08.22

シングルスは終始気持ちの入ったプレーを貫いた中本莉空(左)が戴冠。ダブルスは第1シードを破ってきた長谷川瑛人/岡島夕朔(右の2人)がタイトルを手にした。写真:スマッシュ編集部

 団体と個人に分かれて中学生テニスの頂点を懸けて戦う「全国中学生テニス選手権大会」(団体戦8月18日~19日、個人戦8月20日~21日/富山県・岩瀬スポーツ公園テニスコート)。今年で第51回を迎えた伝統の大会は21日、男女個人戦のシングルスとダブルスの準々決勝から決勝が行なわれた。

 シングルス32ドロー、ダブルス16ドローで実施される個人戦は全て1セットマッチ(6ゲームズオール、7ポイントタイブレーク)。短期決戦を勝ち抜くには優れたスキルはもちろんだが、暑さに負けないスタミナや高い集中力なども求められる。

 男子シングルス決勝を制したのはノーシードの中本莉空。「自分はミスをすると、そのミスが緊張を生んで、どんどん焦って流れを悪くするから、今回はとにかく初戦から気持ちを入れて試合をしました」と語る中本。決勝の相手は第2シードの櫻井義浩。過去2度戦って連敗している難敵に、中本は立ち上がりから力強いリターンからを第1ゲームでブレークに成功すると、そのリズムを加速させるべく伸びのあるストロークでポイントを重ねる。

「油断したらまくられる強い相手なので『自分のテニスを貫こう』と思いながらプレーしていました」と語る中本は、0-5で迎えた第6ゲームもアクセルを緩めることなく戦い抜いてフィニッシュした。

 一方、男子ダブルスは2回戦で第1シードを破っている長谷川瑛人/岡島夕朔が、決勝では第2シードを下している藤﨑陽士/田中裕翔を6-3で振り切ってタイトルを手にした。

 大会最終日の結果は以下の通り。
 
【男子シングルス】
■準々決勝
大場陸③(千葉・千葉市立おゆみ野南)〇6-3●阿部煌大②(香川・丸亀市立東)
中本莉空③(京都・宇治市立木幡)〇6-4●岡部世南③(三重・四日市市立三滝)[5-8]
安藤大貴③(兵庫・川西市立東谷)[5-8]〇6-3●香川荘太③(香川・高松市香東)[3-4]
櫻井義浩③(千葉・千葉市立幕張西)[2]〇6-1●川村准椰②(東京・八王子市立松木)

■準決勝
中本莉空③〇6-2●大場陸③
櫻井義浩③[2]〇7-6(2)●安藤大貴③[5-8]

■決勝
中本莉空③〇6-0●櫻井義浩③[2]

【男子ダブルス】
■準決勝
長谷川瑛人③/岡島夕朔③(北海道・札幌市立厚別北)〇6-0●八島柊人③/菊地駿太③(福島・福島市立岳陽)
藤﨑陽士③/田中裕翔③(兵庫・甲南)〇7-5●竹田朋生③/池田亘佑②(東京・東海大菅生)[2]

■決勝
長谷川瑛人③/岡島夕朔③〇6-3●藤﨑陽士③/田中裕翔③

名前の後の丸数字は学年、[ ]内の数字はシード番号

取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)

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