看過できない愚行が波紋を広げている。
現地1月18日、男子テニスの4大大会「全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)」で世界ランク5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)がシングルス1回戦で試合中にラケットでテレビカメラを破壊するなど反スポーツマンシップ行為を犯し、大会本部は合計7万6000ドル(約1200万円)の罰金を同選手に科したと発表した。見過ごせない蛮行に海外メディアからは非難の声が上がっている。
信じがたい”破壊行為”が観衆の目の前で繰り返された。メドベージェフは14日に行なわれたシングルス1回戦で世界ランク418位のカシディット・サムレット(タイ)と対戦した。試合はフルセットまでもつれる接戦で、最後はメドベージェフが世界トップ5の意地をみせ、なんとか勝利を収めた。
だが、このあと衝撃的な事件が起きる。自身の不甲斐ないプレーの連続にフラストレーションが溜まっていたのだろうか、苛立ちを隠せないメドベージェフはネット中央に設置されていた小型テレビカメラに、なんと八つ当たり。右手に持っていたラケットで4回ほど激しくカメラを叩きまくり、粉々に破壊したのだ。その様子は中継した欧州スポーツ局『EuroSports』のカメラに、バッチリ抜かれていた。
しかも、彼の暴走はこれだけではない。16日に行なわれた2回戦では試合中にラケットをコートサイドにあるスポンサーボードに向かって投げつけて審判と口論になったり、観客側にボールを打ち込む素振りを見せるなど大暴れのやりたい放題。試合に敗れた同選手は、出席が義務付けられている試合後の記者会見をすっぽかす傍若無人な態度で会場を後にした。
全豪オープンで3度の準優勝を果たすなど世界でも指折りのトッププレーヤーの違反行為には地元メディアも早速反応。シドニーに拠点を置くオーストラリアのテレビ局『Nine Network』はメドベージェフが犯した行為を「大失態」と一刀両断している。同局は配信した記事のなかで、「短気なロシアのテニススターは、全豪オープンでまたもや物議を醸し、多額の罰金を科せられた」と伝えており、ネットカメラを破損した請求書も併せて送られることになるという。
他にも、1926年に創刊されたオーストラリアの老舗紙『The Canberra Times』は「コート上のカメラだけでなく、ラケットやその他の備品も破壊した」とも報道。メルボルンで発行されている日刊紙『The Age』は「メドベージェフに科された2つの罰金のうち、はるかに重い金額は、2回戦で戦ったアメリカのラーナー・ティエンに敗れた際の不適切な行動に対するものだった」と指摘している。
ここまで高額な罰金になった理由として、『The Age』はラケットの放り投げや記者会見の無断欠席ではないかと問題視している。「3度の決勝進出を誇るメドベージェフにとって2018年以来、最も早い全豪オープンの離脱となった。ATPツアーのウェブサイトによれば、彼はこれまでのキャリアを通じて4500万ドルの賞金を獲得しているので、なんとかやっていけるはずだろう」と、最後は皮肉を込めたメッセージをロシア人プレーヤーに送っている。
新たな処分の可能性も噂にあり、騒動の行方が気になるところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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信じがたい”破壊行為”が観衆の目の前で繰り返された。メドベージェフは14日に行なわれたシングルス1回戦で世界ランク418位のカシディット・サムレット(タイ)と対戦した。試合はフルセットまでもつれる接戦で、最後はメドベージェフが世界トップ5の意地をみせ、なんとか勝利を収めた。
だが、このあと衝撃的な事件が起きる。自身の不甲斐ないプレーの連続にフラストレーションが溜まっていたのだろうか、苛立ちを隠せないメドベージェフはネット中央に設置されていた小型テレビカメラに、なんと八つ当たり。右手に持っていたラケットで4回ほど激しくカメラを叩きまくり、粉々に破壊したのだ。その様子は中継した欧州スポーツ局『EuroSports』のカメラに、バッチリ抜かれていた。
しかも、彼の暴走はこれだけではない。16日に行なわれた2回戦では試合中にラケットをコートサイドにあるスポンサーボードに向かって投げつけて審判と口論になったり、観客側にボールを打ち込む素振りを見せるなど大暴れのやりたい放題。試合に敗れた同選手は、出席が義務付けられている試合後の記者会見をすっぽかす傍若無人な態度で会場を後にした。
全豪オープンで3度の準優勝を果たすなど世界でも指折りのトッププレーヤーの違反行為には地元メディアも早速反応。シドニーに拠点を置くオーストラリアのテレビ局『Nine Network』はメドベージェフが犯した行為を「大失態」と一刀両断している。同局は配信した記事のなかで、「短気なロシアのテニススターは、全豪オープンでまたもや物議を醸し、多額の罰金を科せられた」と伝えており、ネットカメラを破損した請求書も併せて送られることになるという。
他にも、1926年に創刊されたオーストラリアの老舗紙『The Canberra Times』は「コート上のカメラだけでなく、ラケットやその他の備品も破壊した」とも報道。メルボルンで発行されている日刊紙『The Age』は「メドベージェフに科された2つの罰金のうち、はるかに重い金額は、2回戦で戦ったアメリカのラーナー・ティエンに敗れた際の不適切な行動に対するものだった」と指摘している。
ここまで高額な罰金になった理由として、『The Age』はラケットの放り投げや記者会見の無断欠席ではないかと問題視している。「3度の決勝進出を誇るメドベージェフにとって2018年以来、最も早い全豪オープンの離脱となった。ATPツアーのウェブサイトによれば、彼はこれまでのキャリアを通じて4500万ドルの賞金を獲得しているので、なんとかやっていけるはずだろう」と、最後は皮肉を込めたメッセージをロシア人プレーヤーに送っている。
新たな処分の可能性も噂にあり、騒動の行方が気になるところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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