現在後半戦を迎えているテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)は、1月21日(火)から車いす部門が開幕する。女子シングルスでは昨年準優勝している上地結衣(世界ランキング2位)が第1シードで登場。1回戦では主催者推薦で出場する船水梓緒里(同17位)と対戦する。連日現地から熱戦の模様を生中継している『WOWOW』では、2020年大会以来のタイトルを狙う上地に単独インタビューを実施。大会に向けての心境を語ってもらった。
―――◆―――◆―――
Q:昨年は上地選手にとって大きな1年だったと思いますが生活に変化はありましたか?
上地:帰国してからも沢山の方と一緒に喜びを共有させていただける時間もあり、色々なところに呼んでいただいて色々な経験をして、すごく充実した時間を過ごすことができました。
Q:新シーズンが始まり、モチベーションはどんなものですか?
上地:パラリンピックでの決勝を終えた後にメディアブースでインタビューをしていただいたとき、いつものルーティン通り試合を振り返る時間がありました。そこで「あの時こうしておけばよかったな」、「こういうポイントの取り方しておけば、その後もっと優位に進めたのではないかな」など色々なアイデアが出てきて、それらをひとつひとつ突き詰めていきたいなと思います。もちろん結果もそうですし、2025シーズンのスタートを切るグランドスラムなので、今大会もしっかり頑張りたいとは思うんですけど、自分のパフォーマンスを向上させていくという点にも注目して頑張っていきたいです。
Q:あらゆる進化を遂げてきた上地選手のテニスですが、さらに上を目指すために変えていくところはどんなところですか?
上地:女子もパワーテニスになってきていますし、サーブからしっかりとポイントを先行していくプレースタイルの選手も出てきています。先週の前哨戦(メルボルン車いすオープン)では決勝戦で中国の選手(リ・シャオフイ)に負けてしまったのですが、彼女もやはりパリパラリンピック後から車いすを変更してよりパワフルなサーブを打ってきているなと感じます。自分自身も車いすに手を加えているところもあります。昨年のパリパラリンピックの時点ではクレーコートでの一番良いセッティングが出せたと思うのですが、全豪などハードコートでのシーズンを振り返ったときに、「これで絶対に勝てる」というセッティングが出せていたかというと、そうではなかったなと感じます。色々と試行錯誤しつつ、自分のショットの精度も上げつつ、多方面で調整していきたいなと思います。
Q:パリパラリンピックで上地選手は単複で金メダルを獲得し、小田選手も金メダルを獲得したこともあり、車いすテニスの認知度は高まったという感覚はありますか?
上地:時差があったのにもかかわらず、本当に多くの方がパラリンピックをみてくださり、帰国後も声をかけていただけることがすごく増えました。せっかく応援してくださっている方がどんどん増えているので、1回、2回見ていただくだけでなく「これからも見たいな」と思っていただけるようなパフォーマンスをやっていきたいと思います。
Q:今回はライバルが不在の大会となりますが、意気込みをお願いします。
上地:残念ですが、ディーダ選手(D.デグロート)はパリパラリンピックの終わった約1か月後に手術をして、今は回復期間に充てていると思います。彼女がいなくても強い選手はいっぱいいますし、今回はじめてグランドスラムで(車いすテニスの)予選が始まって、この舞台で戦うために頑張っている選手もいます。彼女たちは向かってくる立場なので、自分もそれにしっかりと応えたいと思いますし、自分のパフォーマンスも向上したいです。
インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部
【動画】上地がパラリンピック初優勝を飾った2024年パリ大会決勝マッチポイント
【画像】上地結衣らパリパラリンピックで輝いた日本人メダリストたち
【関連記事】「もらい泣きしそう...」車いすテニス上地結衣がシングルスで涙の金メダル!日本女子初の"2冠"に列島歓喜「新たなる史上最強女王」/パリパラリンピック
―――◆―――◆―――
Q:昨年は上地選手にとって大きな1年だったと思いますが生活に変化はありましたか?
上地:帰国してからも沢山の方と一緒に喜びを共有させていただける時間もあり、色々なところに呼んでいただいて色々な経験をして、すごく充実した時間を過ごすことができました。
Q:新シーズンが始まり、モチベーションはどんなものですか?
上地:パラリンピックでの決勝を終えた後にメディアブースでインタビューをしていただいたとき、いつものルーティン通り試合を振り返る時間がありました。そこで「あの時こうしておけばよかったな」、「こういうポイントの取り方しておけば、その後もっと優位に進めたのではないかな」など色々なアイデアが出てきて、それらをひとつひとつ突き詰めていきたいなと思います。もちろん結果もそうですし、2025シーズンのスタートを切るグランドスラムなので、今大会もしっかり頑張りたいとは思うんですけど、自分のパフォーマンスを向上させていくという点にも注目して頑張っていきたいです。
Q:あらゆる進化を遂げてきた上地選手のテニスですが、さらに上を目指すために変えていくところはどんなところですか?
上地:女子もパワーテニスになってきていますし、サーブからしっかりとポイントを先行していくプレースタイルの選手も出てきています。先週の前哨戦(メルボルン車いすオープン)では決勝戦で中国の選手(リ・シャオフイ)に負けてしまったのですが、彼女もやはりパリパラリンピック後から車いすを変更してよりパワフルなサーブを打ってきているなと感じます。自分自身も車いすに手を加えているところもあります。昨年のパリパラリンピックの時点ではクレーコートでの一番良いセッティングが出せたと思うのですが、全豪などハードコートでのシーズンを振り返ったときに、「これで絶対に勝てる」というセッティングが出せていたかというと、そうではなかったなと感じます。色々と試行錯誤しつつ、自分のショットの精度も上げつつ、多方面で調整していきたいなと思います。
Q:パリパラリンピックで上地選手は単複で金メダルを獲得し、小田選手も金メダルを獲得したこともあり、車いすテニスの認知度は高まったという感覚はありますか?
上地:時差があったのにもかかわらず、本当に多くの方がパラリンピックをみてくださり、帰国後も声をかけていただけることがすごく増えました。せっかく応援してくださっている方がどんどん増えているので、1回、2回見ていただくだけでなく「これからも見たいな」と思っていただけるようなパフォーマンスをやっていきたいと思います。
Q:今回はライバルが不在の大会となりますが、意気込みをお願いします。
上地:残念ですが、ディーダ選手(D.デグロート)はパリパラリンピックの終わった約1か月後に手術をして、今は回復期間に充てていると思います。彼女がいなくても強い選手はいっぱいいますし、今回はじめてグランドスラムで(車いすテニスの)予選が始まって、この舞台で戦うために頑張っている選手もいます。彼女たちは向かってくる立場なので、自分もそれにしっかりと応えたいと思いますし、自分のパフォーマンスも向上したいです。
インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部
【動画】上地がパラリンピック初優勝を飾った2024年パリ大会決勝マッチポイント
【画像】上地結衣らパリパラリンピックで輝いた日本人メダリストたち
【関連記事】「もらい泣きしそう...」車いすテニス上地結衣がシングルスで涙の金メダル!日本女子初の"2冠"に列島歓喜「新たなる史上最強女王」/パリパラリンピック
関連記事
- 車いすテニスで全豪オープン連覇を狙う18歳小田凱人が心境語る!「自分のありのままの姿を伝えていきたい」<SMASH>
- 「もらい泣きしそう...」車いすテニス上地結衣がシングルスで涙の金メダル!日本女子初の“2冠”に列島歓喜「新たなる史上最強女王」【パリパラリンピック】
- 「ノバクは過大評価されている!彼を追い出せ!」豪放送局の“侮辱発言”にジョコビッチが抗議のインタビュー拒否<SMASH>
- テレビカメラ破壊、ラケットの投げつけ、会見拒否!大荒れのロシア選手に全豪オープンが1000万円超の罰金科す<SMASH>
- 腹筋の痛みを抱えながらも全豪オープンを戦い切った大坂なおみ「ケガにも関わらず、良いプレーはできた」<SMASH>