専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

“クールビューティー”プリスコワも敗退。上位シード5名が3回戦で脱落した現時点の優勝有力選手は…【全豪オープン/女子1週目】

井山夏生

2020.01.26

第2シードのKa・プリスコワは3回戦で敗退。3回戦で上位シード5名が姿を消す。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

第2シードのKa・プリスコワは3回戦で敗退。3回戦で上位シード5名が姿を消す。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 全豪オープンテニスの1週目を終え、女子は上位シード5名が敗北を喫し、3回戦を境に大きく様相が変わった。敗退者の中で、筆者が今大会こそ優勝してほしいと願っていたのが、無冠の女王、第2シードのクールビューティー、カロリーナ・プリスコワだった。

 過去にはランキング1位になったこともあり、これまでにツアーで16勝を挙げている。獲得した生涯賞金は約2000万ドル。ところが、それほどの実績を誇っていながら認知度も人気も今ひとつ……。

 サービスと強力なフォアのコンバインドは女子テニス界で3本の指に入るし、彼女が当たった日には誰も敵わない。この全豪オープン前のブリスベンの大会では、準決勝で大坂、決勝でマジソン・キーズを破って優勝している。

 ランキング1位の選手がコロコロ変わる女子テニスだが、みんなが持っている能力を100%出し合えば、最も強いのはプリスコワではないか、と思っている。

 そんなプリスコワが、日本で人気がないのはグランドスラムでの成績がパッとしないからだ。最高成績は2016年全米オープンの準優勝。全豪、全仏はベスト4が最高成績だし、ウインブルドンではベスト16がやっと。つまり、グランドスラムが苦手なのだ。
 
 そして、今回も3回戦で、6勝0敗と相性の良いはずの、アナスタシア・パブリチェンコワに2セットともタイブレーク負け。やっぱりグランドスラムには縁がないのかもしれない。それでもいつか、グランドスラムで優勝する姿を期待してしまう才能の持ち主であることは間違いない。

 3回戦の試合で最も衝撃を受けたのは、大坂なおみの敗退だろう。テレビでも新聞でも全てのメディアが注目していたのディフェンディング・チャンピオンだった。1週目は、あれもかれも彼女一色だったのが、次代の新女王候補ココ・ガウフにストレート負けしてしまった。

 大坂が敗れた金曜日には、この試合以外にもビッグアップセットがあった。昨年の全米オープンでは3ゲームしか与えなかった中国のワン・チャンにセレナ・ウィリアムズがフルセットで敗退となる。
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号