2022年に引退したテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー(スイス)のラケットが、オンラインオークションにて11万8,206ドル(約1,808万円)で落札された。TheTennisAuction.comの「プレステージ・メモラビリア」に出品されていたこのラケットに対し、締め切りの2月9日までの18日間で26件の入札があった。
落札されたのは、フェデラーが2004年のウインブルドン決勝でアンディ・ロディック(アメリカ)を下し、2連覇を果たした際に使用したもの。機種は、このシーズンから相棒としたウイルソン『n Six. One Tour 90』で、スロートのレザーパッドやストリングセーバーなど、実使用機ならではの特徴的なカスタマイズが施されている。この機種でグランドスラム(四大大会)を8回も制覇、赤白のツートンカラーが印象深いモデルである。
高額となった一因は、この個体が「フォトマッチング認証」付きという点にありそうだ。決勝のチャンピオンシップポイントでフェデラーはエースで決着をつけたのだが、それを打ったのがまさにこの1本であることが確認されている。フェデラーがウインブルドンで使用したラケットとしても、グランドスラムを取ったラケットとしても、認証付きでオークション出品されたのはこれが初めてだという。
さらに、フレームの側面に「アナとビーへ、ロジャー・フェデラー」とサインが書き込まれていることも、このラケットを特別なものとしている。アナとビーとは、『ヴォーグ』編集長のアナ・ウィンターと彼女の娘。長年にわたるフェデラーの友人で、いつもファミリーボックスに姿を見せていた世界的なファッションアイコンだ。
もっとも、フェデラーにまつわる記念品が高額になることは珍しくない。2021年、クリスティーズのオークションに2009年全仏オープンを制した際のウイルソンのラケットとナイキのウェアが出品。ロビン・ソダーリング(スウェーデン)を破った用具に9万7,500ドル(現在のレートで約1,491万円)の値がついた。
また「プレステージ・メモラビア」は、高額のテニス用品の出品で知られ、昨年1月にはラファエル・ナダル(スペイン)の2007年全仏オープン優勝ラケットが11万8,206ドル(同1,808万円)で落とされたばかり。こちらもチャンピオンシップポイントの他、準決勝のノバク・ジョコビッチ戦などでも使用されたバボラ『Aero Pro Drive』で、奇しくもフェデラーのラケットと同額だった。
ちなみに、テニスラケットの落札額歴代1位は、ナダルが2022年の全豪オープンで使用したもので13万9,700ドル(同2,137万円)、歴代2位はビリー・ジーン・キング(アメリカ)が「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」で使ったもので12万5,000ドル(同1,912万円)だった。
構成●スマッシュ編集部
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落札されたのは、フェデラーが2004年のウインブルドン決勝でアンディ・ロディック(アメリカ)を下し、2連覇を果たした際に使用したもの。機種は、このシーズンから相棒としたウイルソン『n Six. One Tour 90』で、スロートのレザーパッドやストリングセーバーなど、実使用機ならではの特徴的なカスタマイズが施されている。この機種でグランドスラム(四大大会)を8回も制覇、赤白のツートンカラーが印象深いモデルである。
高額となった一因は、この個体が「フォトマッチング認証」付きという点にありそうだ。決勝のチャンピオンシップポイントでフェデラーはエースで決着をつけたのだが、それを打ったのがまさにこの1本であることが確認されている。フェデラーがウインブルドンで使用したラケットとしても、グランドスラムを取ったラケットとしても、認証付きでオークション出品されたのはこれが初めてだという。
さらに、フレームの側面に「アナとビーへ、ロジャー・フェデラー」とサインが書き込まれていることも、このラケットを特別なものとしている。アナとビーとは、『ヴォーグ』編集長のアナ・ウィンターと彼女の娘。長年にわたるフェデラーの友人で、いつもファミリーボックスに姿を見せていた世界的なファッションアイコンだ。
もっとも、フェデラーにまつわる記念品が高額になることは珍しくない。2021年、クリスティーズのオークションに2009年全仏オープンを制した際のウイルソンのラケットとナイキのウェアが出品。ロビン・ソダーリング(スウェーデン)を破った用具に9万7,500ドル(現在のレートで約1,491万円)の値がついた。
また「プレステージ・メモラビア」は、高額のテニス用品の出品で知られ、昨年1月にはラファエル・ナダル(スペイン)の2007年全仏オープン優勝ラケットが11万8,206ドル(同1,808万円)で落とされたばかり。こちらもチャンピオンシップポイントの他、準決勝のノバク・ジョコビッチ戦などでも使用されたバボラ『Aero Pro Drive』で、奇しくもフェデラーのラケットと同額だった。
ちなみに、テニスラケットの落札額歴代1位は、ナダルが2022年の全豪オープンで使用したもので13万9,700ドル(同2,137万円)、歴代2位はビリー・ジーン・キング(アメリカ)が「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」で使ったもので12万5,000ドル(同1,912万円)だった。
構成●スマッシュ編集部
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