ケガの状態が心配されていた男子テニス元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)がモンテネグロの日刊紙『Vijesti』のインタビューに応じ、2月17日から開催されるツアー大会「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ/ハードコート/ATP500)に予定通り出場すると明言した。
37歳のジョコビッチは男女を通じて史上最多となる四大大会25度目の優勝が懸かっていた先月の「全豪オープン」で、世界3位のカルロス・アルカラス(スペイン/21歳)を破るなど変わらぬ強さを見せてベスト4へ進出した。
しかしアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)との準決勝は第1セットを落とした直後に左太ももの肉離れにより途中棄権。直後には自身のケガを疑う人々に対してSNSでMRI画像を公開し、同箇所に多数の断裂があったことを報告していたが、現在は「筋肉の断裂もなく、ほぼ100%完治している」と順調に回復している様子だ。
「新たな仕事をして勝利を収める準備ができている。医療チームからトレーニングの許可も下りているんだ。(エントリーしている)ドーハ大会の開幕は1週間後だが、スケジュール通りにやっていく。幸い早く回復することができた」
ジョコビッチと言えば抜群の身体の柔軟性を誇り、約20年ものキャリアを通じて故障による長期離脱が非常に少ない選手だ。「最初の15年間と比べると、最近はケガが増えている」と年齢による衰えは実感していると言うが、テニスへの情熱は全く衰えていないようだ。
「それでも身体は僕の言うことを聞いてくれる。僕はまだ燃えるような願望と、新しいことを成し遂げたいという願望を持っている。だからこそ、来週のドーハと今シーズンの残りの大会での成功を願っている」
昨夏のパリ五輪で金メダルを獲得して“生涯ゴールデンスラム”(全四大大会と五輪を制すこと)の偉業も達成し、テニス界における重要な功績はコンプリートしたジョコビッチだが、そんな彼でさえも未だ成し遂げていないものがある。節目のツアー100勝だ。1968年のオープン化以降でこれを達成したのはジミー・コナーズ(アメリカ/元1位/109勝)とロジャー・フェデラー(スイス/元1位/103勝)の2人しかしない。
だからこそジョコビッチは「ドーハで100個目のトロフィーを掲げられることを願っている。それを昨年10月頃から追い求めてきた」と並々ならぬ意欲を見せる。その上で最終的には世界最高峰の舞台である四大大会で再び頂点に立ちたいと野望を明かした。
「四大大会優勝に関してはより大きな挑戦かつ困難なものにはなるが、僕はまだ優勝できると信じている。世界最高の選手たちとこのレベルで戦えると信じていなかったら、僕は競技を続けなかっただろう。全豪オープンでアルカラスに勝利したことで、僕が今でも最高のトロフィーを競えることが証明されたと思う」
ジョコビッチのコンディションは気になるところだが、全豪以来の実戦となるドーハでどんなプレーを見せてくれるか、非常に楽しみだ。
文●中村光佑
【画像】3時間半を超える大激闘…!全豪OP男子シングルス準々決勝ジョコビッチ対アルカラスを厳選ショットで特集!
【関連記事】「本当にケガをしたのか?」“疑惑の声”にジョコビッチが皮肉。MRI画像を公開し「スポーツ傷害の専門家の皆さんのために」<SMASH>
【関連記事】「ノバクは過大評価されている!彼を追い出せ!」豪放送局の“侮辱発言”にジョコビッチが抗議のインタビュー拒否<SMASH>
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しかしアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)との準決勝は第1セットを落とした直後に左太ももの肉離れにより途中棄権。直後には自身のケガを疑う人々に対してSNSでMRI画像を公開し、同箇所に多数の断裂があったことを報告していたが、現在は「筋肉の断裂もなく、ほぼ100%完治している」と順調に回復している様子だ。
「新たな仕事をして勝利を収める準備ができている。医療チームからトレーニングの許可も下りているんだ。(エントリーしている)ドーハ大会の開幕は1週間後だが、スケジュール通りにやっていく。幸い早く回復することができた」
ジョコビッチと言えば抜群の身体の柔軟性を誇り、約20年ものキャリアを通じて故障による長期離脱が非常に少ない選手だ。「最初の15年間と比べると、最近はケガが増えている」と年齢による衰えは実感していると言うが、テニスへの情熱は全く衰えていないようだ。
「それでも身体は僕の言うことを聞いてくれる。僕はまだ燃えるような願望と、新しいことを成し遂げたいという願望を持っている。だからこそ、来週のドーハと今シーズンの残りの大会での成功を願っている」
昨夏のパリ五輪で金メダルを獲得して“生涯ゴールデンスラム”(全四大大会と五輪を制すこと)の偉業も達成し、テニス界における重要な功績はコンプリートしたジョコビッチだが、そんな彼でさえも未だ成し遂げていないものがある。節目のツアー100勝だ。1968年のオープン化以降でこれを達成したのはジミー・コナーズ(アメリカ/元1位/109勝)とロジャー・フェデラー(スイス/元1位/103勝)の2人しかしない。
だからこそジョコビッチは「ドーハで100個目のトロフィーを掲げられることを願っている。それを昨年10月頃から追い求めてきた」と並々ならぬ意欲を見せる。その上で最終的には世界最高峰の舞台である四大大会で再び頂点に立ちたいと野望を明かした。
「四大大会優勝に関してはより大きな挑戦かつ困難なものにはなるが、僕はまだ優勝できると信じている。世界最高の選手たちとこのレベルで戦えると信じていなかったら、僕は競技を続けなかっただろう。全豪オープンでアルカラスに勝利したことで、僕が今でも最高のトロフィーを競えることが証明されたと思う」
ジョコビッチのコンディションは気になるところだが、全豪以来の実戦となるドーハでどんなプレーを見せてくれるか、非常に楽しみだ。
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