男子テニスツアーのATP250シリーズ「デルレイビーチ・オープン」(2月10日~16日/アメリカ・デルレイビーチ/ハードコート)は現地11日に大会2日目を迎え、シングルス1回戦のセンターコート第4試合に元世界ランク4位の錦織圭(現71位)が登場。地元勢のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/元37位/現123位)と対戦したが、6-7(4)、6-4、5-7で敗れ、2回戦進出はならなかった。
錦織にとってデルレイビーチ・オープンは、まだ18歳で世界244位だった2008年に記念すべきツアー初優勝を飾った思い出の大会だ。この時は予選から怒涛の快進撃を見せ、決勝で当時世界12位だったジェームズ・ブレーク(アメリカ)を撃破。そこから一気に錦織の名が世界へと知れ渡ったことを鮮明に覚えているファンは多いだろう。ちなみに最後に錦織が同大会に出場したのは14年までさかのぼる。
実に11年ぶりにデルレイビーチのコートに帰ってきた35歳の錦織。注目の初戦で対峙したのは、23年10月にキャリアハイの世界37位をマークした29歳のマクドナルドだ。両者がツアーで顔を合わせるのは3度目で、過去の対戦成績は1勝1敗と互角。ただし直近である21年全米オープン2回戦では錦織が7-6(3)、6-3、6-7(5)、2-6、6-3とフルセットの末に勝利している。
しかし今回は錦織が序盤からバックハンドのミスを連発するなど精彩を欠き、第3ゲームで先にブレークを献上。直後のゲームで追いつくもどこか動きのキレが悪く、徐々にマクドナルドの力強いショットに押される展開が増えていく。
調子が悪いなりにも諦めずに食らいついていく錦織。第8ゲームで再びブレークを許したものの、マクドナルドのサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームで起死回生のブレークバックを果たし、そのままタイブレークへ突入。しかしここでは錦織がダブルフォールトなどのミスを重ね、接戦の末に第1セットを落としてしまう。
それでも第2セットは得意のリターンと広角に打ち分けるストロークを軸に錦織が主導権を握り、第3、5ゲームで相手のサービスをブレーク。第6ゲームで1つブレークを返されるもリードを守り切って1セットオールに持ち込む。
勝負のファイナルセットは両者ともにプレーの質が上がり、火花を散らす激しい攻防が繰り広げられる。ミスを出しながらも要所を締めてきた錦織が第7ゲームで均衡を破れば、負けじとマクドナルドも第8ゲームでブレークバック。最後まで粘り強く戦った錦織だったが、5-6で迎えた第12ゲームで2度目のサービスダウンを喫し、2時間30分で力尽きた。
先週の「ダラス・オープン」(ATP500)に続いて2週連続の初戦敗退となった錦織。次戦は3月5日から開催されるマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハード)に出場する予定だ。デビスカップ(男子国別対抗戦)から連戦だったこともあり、しばしの休息を取る時間ができたと前向きに捉えてほしいところである。
文●中村光佑
【動画】デルレイビーチOP1回戦、対マクドナルド戦で見せた錦織圭のスーパーショット!
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錦織にとってデルレイビーチ・オープンは、まだ18歳で世界244位だった2008年に記念すべきツアー初優勝を飾った思い出の大会だ。この時は予選から怒涛の快進撃を見せ、決勝で当時世界12位だったジェームズ・ブレーク(アメリカ)を撃破。そこから一気に錦織の名が世界へと知れ渡ったことを鮮明に覚えているファンは多いだろう。ちなみに最後に錦織が同大会に出場したのは14年までさかのぼる。
実に11年ぶりにデルレイビーチのコートに帰ってきた35歳の錦織。注目の初戦で対峙したのは、23年10月にキャリアハイの世界37位をマークした29歳のマクドナルドだ。両者がツアーで顔を合わせるのは3度目で、過去の対戦成績は1勝1敗と互角。ただし直近である21年全米オープン2回戦では錦織が7-6(3)、6-3、6-7(5)、2-6、6-3とフルセットの末に勝利している。
しかし今回は錦織が序盤からバックハンドのミスを連発するなど精彩を欠き、第3ゲームで先にブレークを献上。直後のゲームで追いつくもどこか動きのキレが悪く、徐々にマクドナルドの力強いショットに押される展開が増えていく。
調子が悪いなりにも諦めずに食らいついていく錦織。第8ゲームで再びブレークを許したものの、マクドナルドのサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームで起死回生のブレークバックを果たし、そのままタイブレークへ突入。しかしここでは錦織がダブルフォールトなどのミスを重ね、接戦の末に第1セットを落としてしまう。
それでも第2セットは得意のリターンと広角に打ち分けるストロークを軸に錦織が主導権を握り、第3、5ゲームで相手のサービスをブレーク。第6ゲームで1つブレークを返されるもリードを守り切って1セットオールに持ち込む。
勝負のファイナルセットは両者ともにプレーの質が上がり、火花を散らす激しい攻防が繰り広げられる。ミスを出しながらも要所を締めてきた錦織が第7ゲームで均衡を破れば、負けじとマクドナルドも第8ゲームでブレークバック。最後まで粘り強く戦った錦織だったが、5-6で迎えた第12ゲームで2度目のサービスダウンを喫し、2時間30分で力尽きた。
先週の「ダラス・オープン」(ATP500)に続いて2週連続の初戦敗退となった錦織。次戦は3月5日から開催されるマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハード)に出場する予定だ。デビスカップ(男子国別対抗戦)から連戦だったこともあり、しばしの休息を取る時間ができたと前向きに捉えてほしいところである。
文●中村光佑
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