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海外テニス

元女王シフィオンテクが3連覇中のカタール・オープンで史上2番目に速い「WTA1000シリーズ」100勝を達成!<SMASH>

中村光佑

2025.02.14

四大大会に次ぐグレードを誇る「WTA1000」シリーズで史上2番目の速さでマッチ100勝目を達成したシフィオンテク。(C)Getty Images

四大大会に次ぐグレードを誇る「WTA1000」シリーズで史上2番目の速さでマッチ100勝目を達成したシフィオンテク。(C)Getty Images

 女子テニスツアー「カタール・トタルエナジーズ・オープン2025」(2月9日~15日/カタール・ドーハ/ハードコート/WTA1000)は、大会5日目の現地13日にシングルス準々決勝を実施。第2シードでディフェンディングチャンピオンの元世界ランキング1位イガ・シフィオンテク(ポーランド/現2位)が、第5シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン/同7位)を6-2、7-5で下し、ベスト4進出を決めた。

 同大会3連覇中(2022年~24年)とドーハで圧倒的な強さを見せている23歳のシフィオンテクは、これで4年間負けなしの15連勝。昨年の決勝の再戦となったルバキナとの準々決勝でも相手にブレークポイントを与えない完璧なプレーを披露して幸先よく第1セットを先取すると、第2セットでは一時リードを許すも2度のブレークを奪って逆転。重要なポイントをことごとくものにしたシフィオンテクが1時間36分で勝利を収めた。

 この結果シフィオンテクは四大大会に次ぐグレードとなる「WTA1000」シリーズ121試合目にして節目の同カテゴリー通算100勝を達成。これは115試合目で100勝目を飾った元世界女王のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)に次いで史上2番目に速い記録だ。
 
 過去3勝4敗と苦手にしていた難敵ルバキナを振り切ったシフィオンテクは、試合後のオンコートインタビューでプレー内容を振り返りつつ、次のように喜びを語った。

「とてもうれしいし、自分をとても誇りに思う。エレーナと対戦するのは決して簡単なことではない。今日は第2セットの初めに彼女がレベルを上げてきたから、私も巻き返すために同じことをする必要があった。特に最後のゲームでエレーナのサービスを破ることができて本当にうれしい。彼女のサービスは(返球するのが)難しいから」

 大会4連覇が目前に迫るシフィオンテクだが、準決勝では“天敵”が待ち構えている。過去0勝4敗と非常に分の悪い27歳のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/元5位/現37位)だ。直近である23年9月の全米オープン4回戦でも6-3、3-6、1-6と逆転負けを喫し、この直後に世界1位から陥落するという苦い経験をさせられた相手でもある。

 それだけにシフィオンテクにとっては次戦が最大の山場となるだろうが、大得意とするドーハでリベンジを果たしたいところ。天敵を相手にシフィオンテクがどんな戦いを見せてくれるのか注目だ。

文●中村光佑

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