男子テニス界のホープ、18歳のジョアン・フォンセカ（ブラジル／世界ランキング68位）の才能を西岡良仁（同62位）が褒め称えている。

「リオ・オープン」（ATP500）の会場から10分ほどの場所で育ったフォンセカは、2023年の同大会でツアーデビューを果たし、24年大会ではツアー初勝利を挙げるとともに８強入りを決めた。

　24年は20歳以下のエリート選手によるシーズン最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」を制し、730位でスタートしたランキングを145位までジャンプアップさせるなど、飛躍の年となった。

　その勢いは25年シーズンを迎えても変わらず。１月の「全豪オープン」では予選３試合を勝ち抜いて四大大会初の本戦入りを果たし、１回戦では世界９位のアンドレイ・ルブレフ（ロシア／現10位）をストレートで下す大金星を手にした。

　そして先週開催の「IEB+アルゼンチン・オープン」（ATP250）では、決勝でアルゼンチンのエース、フランシスコ・セルンドロ（同26位）を破り、遂にツアー初優勝を飾ったのである。
  　フォンセカの躍進には多くの選手が注目しており、西岡もその１人だ。全豪オープンのルブレフ戦後には、自身のX（@yoshihitotennis）で「フォンセカやばすぎる。この完成度はやばすぎる。30位切ってくる。最近のテニスの完成系すぎる。打ってるボールがルブレブよりもほぼ全て上回ってた」と興奮気味に投稿。

　また、「絶対ツアー優勝今年する」とも断言。それが早くも実現すると、西岡は２月17日に自身の投稿を引用して「ほれみい！やっぱり強いわ…」と書き出し、「どっからでもエース取れるし、フォアもバックもスライスもクオリティ高いし、動きもいい。怖すぎ」とベタ褒めしている。

　注目の18歳は今週、馴染みのある「リオ・オープン」に出場する。現地18日に行なわれる１回戦でアレクサンドル・ミュラー（フランス／同60位）との初対戦が予定されているが、果たして地元のファンの前でどんなプレーを見せてくれのか。さらなる活躍に期待がかかる。

　なお、フォンセカを称賛する西岡だが、自身は長引く肩の不調により「デルレイビーチ・オープン」の２回戦を棄権し、現在は日本で調整している。次は３月５日開幕の「BNPパリバ・オープン」（アメリカ・インディアンウェルズ／ハードコート／ATP1000）に出場予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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