現地3月5日に開幕した女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)で大会連覇に挑む元世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/現2位)。最近ある"スーパーアスリート"から刺激を受けたといい、インディアンウェルズでのタイトル防衛に向けてモチベーションも高まっている様子だ。
WTA(女子テニス協会)公式サイトによると、シフィオンテクは現地3日に行なわれたNBA(米プロバスケットボール)のゴールデンステート・ウォリアーズ対シャーロット・ホーネッツを観戦。試合中に会場の大型スクリーンでシフィオンテクの姿が映し出されると、客席からは大きな歓声が上がっていた。
シフィオンテクはそこで見たウォリアーズのスター選手、ステフィン・カリー(アメリカ/36歳)のプレーに大きくインスパイアされたという。ウォリアーズが119-101でホーネッツに快勝したことを踏まえ、次のように語った。
「テニスで言えば6-0、6-0みたいな感じの試合だったかな(笑)。最後まであまりスリリングな展開ではなく、ウォリアーズがかなり楽に勝った感じだった。それでもステフ(カリーの愛称)を生で観るのは最高の経験だったし、彼のスキルは一目見ただけでわかるほどすごかった」
「試合を見ながら彼がどうやってプレッシャーを乗り越えているのかについても考えていた。みんなが彼の3ポイントシュート(が入ること)を期待しているのに、そういう重圧にどう対処しているのかと考えたら、本当に尊敬するわ」
2025年シーズンのシフィオンテクは四大大会「全豪オープン」と「カタール・オープン」で共にベスト4、「ドバイ選手権」でベスト8と安定した成績を残しているものの、まだツアー優勝には手が届いていない。しかし本人はそれについては特に気に留めておらず、今回の「BNPパリバ・オープン」で大会連覇が懸かっていることもそこまで意識していないと語る。
「昨年はどうだったかなんて(いちいち)覚えていない。毎回状況が違うのはわかっているし、ある年を他の年と比較する方法もない。その年のストーリーが前年とは全く異なる可能性があるのだから」
ちなみにシフィオンテクがタイトルなしの状態でインディアンウェルズに臨むのは、予選敗退を喫した2019年以来6年ぶり。今のところは非常に良い準備ができているとのことだ。
「先週の金曜日(2月28日)にここに到着した。今回は試合のことを考える前に、1週間しっかり練習をしたかった。それは私自身のためでもあり、自分のプレーを磨くためでもあった。ここでは落ち着いて練習できたし、他の雑念に邪魔されることもなかったから、すごく良かった」と締めくくった。
なお今大会にシフィオンテクは第2シードで参戦。初戦となる2回戦(シード勢は1回戦免除)では、元世界4位のカロリーヌ・ガルシア(フランス/現71位)と対戦する。大会連覇へ向けシフィオンテクが好スタートを切れるか注目しよう。
文●中村光佑
【画像】シフィオンテクほか、全豪オープン2025で熱戦を繰り広げた女子選手たちの厳選写真!
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WTA(女子テニス協会)公式サイトによると、シフィオンテクは現地3日に行なわれたNBA(米プロバスケットボール)のゴールデンステート・ウォリアーズ対シャーロット・ホーネッツを観戦。試合中に会場の大型スクリーンでシフィオンテクの姿が映し出されると、客席からは大きな歓声が上がっていた。
シフィオンテクはそこで見たウォリアーズのスター選手、ステフィン・カリー(アメリカ/36歳)のプレーに大きくインスパイアされたという。ウォリアーズが119-101でホーネッツに快勝したことを踏まえ、次のように語った。
「テニスで言えば6-0、6-0みたいな感じの試合だったかな(笑)。最後まであまりスリリングな展開ではなく、ウォリアーズがかなり楽に勝った感じだった。それでもステフ(カリーの愛称)を生で観るのは最高の経験だったし、彼のスキルは一目見ただけでわかるほどすごかった」
「試合を見ながら彼がどうやってプレッシャーを乗り越えているのかについても考えていた。みんなが彼の3ポイントシュート(が入ること)を期待しているのに、そういう重圧にどう対処しているのかと考えたら、本当に尊敬するわ」
2025年シーズンのシフィオンテクは四大大会「全豪オープン」と「カタール・オープン」で共にベスト4、「ドバイ選手権」でベスト8と安定した成績を残しているものの、まだツアー優勝には手が届いていない。しかし本人はそれについては特に気に留めておらず、今回の「BNPパリバ・オープン」で大会連覇が懸かっていることもそこまで意識していないと語る。
「昨年はどうだったかなんて(いちいち)覚えていない。毎回状況が違うのはわかっているし、ある年を他の年と比較する方法もない。その年のストーリーが前年とは全く異なる可能性があるのだから」
ちなみにシフィオンテクがタイトルなしの状態でインディアンウェルズに臨むのは、予選敗退を喫した2019年以来6年ぶり。今のところは非常に良い準備ができているとのことだ。
「先週の金曜日(2月28日)にここに到着した。今回は試合のことを考える前に、1週間しっかり練習をしたかった。それは私自身のためでもあり、自分のプレーを磨くためでもあった。ここでは落ち着いて練習できたし、他の雑念に邪魔されることもなかったから、すごく良かった」と締めくくった。
なお今大会にシフィオンテクは第2シードで参戦。初戦となる2回戦(シード勢は1回戦免除)では、元世界4位のカロリーヌ・ガルシア(フランス/現71位)と対戦する。大会連覇へ向けシフィオンテクが好スタートを切れるか注目しよう。
文●中村光佑
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