男子テニスツアーの下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(3月11日~16日/アメリカ・フェニックス/ハードコート/CH175)は現地12日に大会2日目を迎え、シングルス1回戦に元世界ランク4位の錦織圭(現76位)が登場。第6シードのルカ・ナルディ(イタリア/67位)を6-4、6-3で下し、2回戦へ駒を進めた。
今シーズンの錦織は開幕戦の「中国銀行・香港オープン」(ATP250)で準優勝を飾り、四大大会「全豪オープン」は2回戦敗退。その後はツアー2大会(ダラス、デルレイビーチ)で1回戦敗退を喫したが、現在開催中のマスターズ1000シリーズ「BNPパリバ・オープン」では初戦を突破し、2回戦で第18シードのユーゴ・アンベール(フランス/同19位)に敗れていた。
「アリゾナ・テニス・クラシック」は下部大会(ATPチャレンジャー)ではあるものの、優勝すれば175ポイントを獲得できるハイレベルのトーナメント。錦織が初戦で対峙したのは先週更新された世界ランキングでキャリアハイの67位を記録した成長著しい21歳のナルディだ。両者は昨年11月の下部大会「HPPオープン」(CH125)決勝で1度だけ対戦しており、この時は錦織が3-6、6-4、6-1で勝利して、約1年5カ月ぶりの公式戦優勝(チャレンジャー8勝目)を飾っていた。
およそ4カ月ぶりの再戦となった今回も錦織が持ち前の勝負強さを発揮した。第1、5ゲームでサービスダウンを喫すも徐々にリズムをつかんで追いつくと、セット終盤にかけてストローク戦を支配し、第8ゲームから3ゲームを連取。41分で第1セットを先取した。
続く第2セット、錦織は2-0のリードから3ゲームを立て続けに落として逆転を許したものの、攻めの姿勢を貫いて第6ゲームでブレークバック。第7ゲームでは錦織が0-40と3本のブレークポイントを握られながらも意地のキープを果たす。直後の第8ゲームでは錦織が再びアグレッシブなプレーを見せて値千金のブレークを奪い、次のゲームをキープして1時間23分で試合を締めた。
勝利後のオンコートインタビューで錦織は試合内容を振り返り、「ブレークが多くてなかなかリズムがつかめない難しい試合だった。その中で少しずつ自分のペースを戻せて、最後には勝てたから非常に良い試合だったと思う」とコメント。
続けて今季の目標と次戦以降の意気込みをこう明かした。「自分の中ではトップ50を目標にしてやっていきたいと思っている。そういう意味でも今週はいい試合をしたい」
2回戦では過去9勝0敗と非常に相性の良い元世界39位のミハイル・ククシュキン(カザフスタン/現166位)と対戦する錦織。次戦も奮闘を期待したい。
文●中村光佑
【動画】「アリゾナ・クラシック」1回戦、ナルディと対戦した錦織のピックアッププレーと入場シーン
【関連記事】錦織圭が事前にドローを見ない理由は?「寝る前に余計なことを考えずに済む」ATPのインタビューで明かす<SMASH>
【関連記事】錦織圭の「BNPパリバ・オープン」2回戦、世界19位のアンベールにストレートで敗れる<SMASH>
今シーズンの錦織は開幕戦の「中国銀行・香港オープン」(ATP250)で準優勝を飾り、四大大会「全豪オープン」は2回戦敗退。その後はツアー2大会(ダラス、デルレイビーチ)で1回戦敗退を喫したが、現在開催中のマスターズ1000シリーズ「BNPパリバ・オープン」では初戦を突破し、2回戦で第18シードのユーゴ・アンベール(フランス/同19位)に敗れていた。
「アリゾナ・テニス・クラシック」は下部大会(ATPチャレンジャー)ではあるものの、優勝すれば175ポイントを獲得できるハイレベルのトーナメント。錦織が初戦で対峙したのは先週更新された世界ランキングでキャリアハイの67位を記録した成長著しい21歳のナルディだ。両者は昨年11月の下部大会「HPPオープン」(CH125)決勝で1度だけ対戦しており、この時は錦織が3-6、6-4、6-1で勝利して、約1年5カ月ぶりの公式戦優勝(チャレンジャー8勝目)を飾っていた。
およそ4カ月ぶりの再戦となった今回も錦織が持ち前の勝負強さを発揮した。第1、5ゲームでサービスダウンを喫すも徐々にリズムをつかんで追いつくと、セット終盤にかけてストローク戦を支配し、第8ゲームから3ゲームを連取。41分で第1セットを先取した。
続く第2セット、錦織は2-0のリードから3ゲームを立て続けに落として逆転を許したものの、攻めの姿勢を貫いて第6ゲームでブレークバック。第7ゲームでは錦織が0-40と3本のブレークポイントを握られながらも意地のキープを果たす。直後の第8ゲームでは錦織が再びアグレッシブなプレーを見せて値千金のブレークを奪い、次のゲームをキープして1時間23分で試合を締めた。
勝利後のオンコートインタビューで錦織は試合内容を振り返り、「ブレークが多くてなかなかリズムがつかめない難しい試合だった。その中で少しずつ自分のペースを戻せて、最後には勝てたから非常に良い試合だったと思う」とコメント。
続けて今季の目標と次戦以降の意気込みをこう明かした。「自分の中ではトップ50を目標にしてやっていきたいと思っている。そういう意味でも今週はいい試合をしたい」
2回戦では過去9勝0敗と非常に相性の良い元世界39位のミハイル・ククシュキン(カザフスタン/現166位)と対戦する錦織。次戦も奮闘を期待したい。
文●中村光佑
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