クレーコートシーズンに行なわれる男子テニスツアーのATP500シリーズ「ハンブルク・オープン」（５月18日～24日／ドイツ・ハンブルク）は３月18日に大会公式サイトを更新し、５月初めにドーピング違反による３カ月（2025年２月９日～５月４日／練習は４月13日から再開）の出場停止処分が解除される世界ランク１位のヤニック・シナー（イタリア／23歳）の参戦を正式に発表した。

　既報の通り現時点でシナーは処分が明けてすぐに母国開催のマスターズ1000シリーズ「イタリア国際」（５月7日～18日／イタリア・ローマ／クレー）で実戦に復帰する予定。復帰２戦目としてキャリア初参戦となる「ハンブルク・オープン」を選んだ。

　シナーは大会公式サイトを通じ、ハンブルク出場への喜びをこう明かしている。

「ハンブルク・オープンに初めて出場できることをとても楽しみにしています。この大会はテニスの歴史において重要な位置を占めるトーナメントの１つですし、美しいセンターコートでの試合はいつも素晴らしい雰囲気に包まれています。５月にローテンバウム（開催地）でプレーできるのが待ちきれませんし、ついにハンブルクに足を運べることもうれしく思います」
  　今年の「ハンブルク・オープン」にはシナーに加え、ステファノス・チチパス（ギリシャ／元３位／現10位）、ホルガー・ルネ（デンマーク／元４位／現12位）、アンドレイ・ルブレフ（ロシア／元５位／現９位）、ガエル・モンフィス（フランス／元６位／現46位）といった豪華な顔ぶれが集結。これを踏まえて同大会のトーナメントディレクターを務めるエンリク・モリーナ・ムール氏は次のように期待を述べた。

「現在の世界ランキング１位であり、四大大会で３度の優勝を誇るシナーが出場することは、我々の大会にとって非常に大きな節目であり、歴史的な瞬間です。シナーをはじめとするトッププレーヤーたちがコートを彩ることで、観客の皆さんに本物のテニスフェスティバルをお届けできることを誇りに思います」

　130年以上もの歴史と伝統を誇るハンブルクで、今年もそうそうたる実力者たちが熱い戦いを繰り広げてくれることを期待したい。

文●中村光佑

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