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体重を乗せ、打点を高く取り、最後まで振り切る! 佐藤南帆が考える両手バックの強打の3カ条【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.20

前足を踏み込んで体重を乗せ(4コマ目)、力の入りやすい高い打点でヒット(6)、右肩の横までしっかり振り切る(8)。これが両手バックの強打で佐藤南帆プロが重視している3カ条だ! 写真:THE DIGEST写真部

前足を踏み込んで体重を乗せ(4コマ目)、力の入りやすい高い打点でヒット(6)、右肩の横までしっかり振り切る(8)。これが両手バックの強打で佐藤南帆プロが重視している3カ条だ! 写真:THE DIGEST写真部

 プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は学生女王からプロとなり、日本ランクトップ10入りを果たした佐藤南帆選手の最終回。両手バックハンドの強打で意識しているポイントを解説してくれた。

  *  *  *

 強打という点では、私はフォアハンドもバックハンドも両手打ちなのでそれほど差はありません。まあ甘いボールをフォアに回り込んだりはするので、どちらかというとフォアの方がエースを多く取れる気もしますが、バックもあまり変わらずに叩いていけますね。

 バックで攻める時は、体重をちゃんとボールに乗せて打つことを意識しています。その場で突っ立って打ったのでは威力は出ません。タイミングを早くするという意図もありますが、ボールが来たらしっかり体重を前足に乗せることが大事です(写真4コマ目)。
 
 身体が突っ込みすぎたり、待ちすぎたりするとミスの原因になるので、適切なタイミングで、自分が一番力の入る打点の高さで打つことも意識しています。この写真を見ても、かなり高い打点で打てているのがいいですね(6コマ目)。

 きちんと右足に体重が乗り、左足が浮くぐらいになっていますが、それだけボールにパワーを伝えられていると思います。スイングというよりも身体で行くイメージです。

 サービスリターン(※2回目で紹介)と違うところは、もう少し自分から振ることが絶対大事になります。攻める時というのは、相手のボールが甘く、サーブみたいに威力はありませんから、自分から前に入ってスイングしていく必要があります。

 リターンでは身体の前でスイングが終わっていましたが、強打は右肩の横ぐらいまで振り切っていきますね(8コマ目)。

【プロフィール】佐藤南帆/さとうなほ
2001年1月23日、東京都生まれ。153cm、右利き。全仏ジュニアダブルスで準優勝し慶大に進学。インカレ、ユニバーシアード女王となり、22年秋にプロ転向する。両サイド両手打ちの強打と頭脳的な組み立てが武器。22年全日本選手権ベスト4、ITFツアー通算単5勝、複15勝。24年は国内ランク単9位、複8位をマークした。三田興産所属。

構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2023年9月号より再編集

【連続写真】体重を乗せて強打した佐藤南帆の両手バックハンド『30コマの超分解写真』

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