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海外テニス

マイアミOPでまさかの初戦敗退…今季低調のアルカラスは「状況を分析するか、忘れるか、決めていない」と心にも迷い<SMASH>

中村光佑

2025.03.23

マイアミ・オープン2回戦で元世界7位のゴファン(右)に敗れたアルカラス(左)。「この敗戦は本当につらい」と嘆いた。(C)Getty Images

マイアミ・オープン2回戦で元世界7位のゴファン(右)に敗れたアルカラス(左)。「この敗戦は本当につらい」と嘆いた。(C)Getty Images

 現在行なわれている男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「マイアミ・オープン」(3月19日~30日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)のシングルスで初戦敗退を喫した世界ランク3位のカルロス・アルカラス(スペイン)が試合後の記者会見に応じ、「最悪の気分」と自身への怒りをにじませた。

 2022年のマイアミ・オープンで優勝を経験している21歳のアルカラスは、今大会に第2シードとして出場。初戦となった現地21日の2回戦(シード勢は1回戦免除)では元世界7位のダビド・ゴファン(ベルギー/現55位)と対戦した。両者がツアーで顔を合わせるのは今回が3度目で、過去の対戦成績は1勝1敗と互角。ただし直近である22年10月の「アスタナ・オープン」(ATP500)1回戦ではアルカラスが5-7、3-6で敗れている。

 試合はアルカラスが7-5で第1セットを先取。しかし終始「自分のプレーレベルが低かった」というアルカラスは第2セットを4-6で失ってセットオールに持ち込まれると、勝負のファイナルセットも3-6で落とし、2時間18分で逆転負けを喫した。

 対ゴファン2連敗となったアルカラスは前回よりも今回の敗戦の方がショックが大きいと率直に明かす。会見では敗因を自己分析しつつ、自身の不甲斐ないプレーをこう嘆いた。

「7-5で第1セットを奪って以降は1度もブレークポイントを握れなかった。それは僕がいかに相手のサービスゲームでプレッシャーをかけられなかったかを示している。結局のところ、相手にいいプレーをさせてしまい、圧をかけられなかったら、勝つ可能性は非常に低くなる」
 
「今の気分? 最悪だよ。この敗戦は本当につらいし、この大会では毎回良い結果を出したいと思っているから、初戦で負けるのは本当に痛い」

 今季のアルカラスは「ABNアムロ・オープン」(ATP500)で優勝したものの、「全豪オープン」(四大大会)と「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP500)で準々決勝敗退、大会3連覇が懸かっていた先日のマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」でも準決勝敗退とどこか物足りない結果が続いている。

 そして今回のマイアミは初出場だった21年以来の初戦敗退。まだシーズン序盤ではあるものの、なかなかうまくいかない現状に21歳はもどかしさを感じている様子だ。

「ここまでは自分のテニスの調子は良いと感じていたし、良いプレーもできていると思っていた。でも今回の敗戦で、シーズンの序盤の出来について正直どう言えばいいのかわからなくなった。この先数日間で状況を分析するのか、それとも忘れようとするのか、まだ決めていない。様子を見ていくつもりだ」と締めくくった。

 間もなく始まる得意のクレーシーズンでアルカラスがどう立て直すのか、注目が集まる。

文●中村光佑

【動画】アルカラスがゴファンにフルセットで敗れた「マイアミ・オープン」2回戦ハイライト

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