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海外テニス

元ウインブルドン女王のルバキナ、資格停止処分中のパワハラコーチと一緒に練習する姿が目撃される<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.27

ルバキナ(左)への虐待行為が問題視されWTAから1年間の資格停止処分を科されている元コーチのブコフ氏が、アラブ首長国連邦のプライベートテニスクラブでルバキナと一緒に練習していることが明らかになった。(C)Getty Images

ルバキナ(左)への虐待行為が問題視されWTAから1年間の資格停止処分を科されている元コーチのブコフ氏が、アラブ首長国連邦のプライベートテニスクラブでルバキナと一緒に練習していることが明らかになった。(C)Getty Images

 目を疑うような知らせが中東からと届いた。

 女子テニス世界ランキング8位のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)が、クレーコートシーズンを前に、WTA(女子テニス協会)から行動規規律違反による資格停止処分を受けている元コーチのステファノ・ブコフ氏(クロアチア)と一緒に練習をしていることが確認されたのだ。

 これはアラブ首長国連邦在住の13歳、フシッド・アルジャスミ君がインスタグラムに投稿した画像で明らかになったもの。画像はアルジャスミ君とルバキナの2ショットを含む5点が投稿されたが、その中の1点にバックを背負いコートを後にするブコフ氏の姿が映し出されていたのである。

 ルバキナとブコフ氏は、2019年2月にコーチ契約を締結させ、以降は2022年のウインブルドン優勝を含む通算8大会でタイトル獲得するなど良好な関係を築いた。

 だが、24年8月に突如パートナーシップ関係は解消され、同11月にはノバク・ジョコビッチ(セルビア)の元コーチであるゴラン・イバニセビッチ氏(クロアチア)をチームに招聘して新体制をスタートさせた。

 今年1月になってルバキナは、ブコフ氏をチームに再招集することをSNSで明言したが、今年1月の全豪オープンには帯同せず。すると同時期にブコフ氏がWTAの行動規範に違反したことを理由に暫定的な資格停止処分を受けていたことが明らかになったのである。
 
 WTAは全豪オープン後にブコフ氏への捜査を終了。結果についてWTAは公表を控えただが、海外メディア『The Athletics』によると、ルバキナは絶え間なく怒鳴り散らすなどブコフ氏から日常的に精神的虐待を受けており、その度を過ぎた指導が問題となって資格停止処分に至ったとしている。処分は1年間で、その間は公式な場所での指導はもちろん、試合会場の関係者席に座ることや、トーナメント中のロッカールームや練習コートへの立ち入りが禁止されている。

 ただ今回明らかにになったルバキナとブコフ氏の行動は、アラブ首長国連邦にあるプライベートのテニスクラブで目撃されたこと。ゆえにWTAの処分に違反しているわけではない。

 ルバキナ自身はWTAが出した今回の裁定を当初から認めておらず「自分は決して暴言を吐かれたことはなく、誰がコーチをするかは自分が決めるべき」と主張。WTAに対しては「この状況、そしてそのプロセスがどうなったかに失望している」とコメントしている。

 ルバキナは現在、イバニセビッチ氏とのコーチ契約を解消し、ダビデ・サングイネッティ氏とタッグを組んでいる。一説によればルバキナとブコフ氏は恋人関係にあるとも言われているだけに、今後の展開が気になるところだ。

構成●スマッシュ編集部

【画像】ルバキナと資格停止処分中のブコフ氏が映っている投稿画像

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