女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「マイアミ・オープン」(3月18日~30日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)は大会最終日の現地30日にシングルス決勝を実施。第1シードで世界ランク1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/26歳)が第4シードで同4位のジェシカ・ペグラ(アメリカ/31歳)を7-5、6-2で下し、同大会初優勝並びにツアー19勝目を飾った。
両者は今回が9度目の顔合わせ。直近の対戦は昨年9月の全米オープン決勝で、この時はサバレンカが7-5、7-5で勝利して四大大会3勝目を飾っていた。
約半年ぶりの再戦となった試合はサバレンカが女王らしさを発揮した。第1セットは3度のサービスダウンを喫す苦しい展開となるも、自身は4度のブレークに成功し、接戦の末に第1セットを先取。第2セットは一転して主導権を掌握し、失ゲームを2に抑えて1時間28分で試合を締めた。
今大会は決勝も含めて1セットも落とさず、圧巻の強さを見せつけたサバレンカ。四大大会に次ぐWTA1000シリーズの優勝は通算8度目で、これは元世界1位のマリア・シャラポワ(ロシア)に並ぶ記録である。
今季のサバレンカは年明けの「ブリスベン国際」(WTA500)でいきなり優勝。しかしその後に出場した四大大会「全豪オープン」の決勝で敗れて大会3連覇を逃すと、2月に参戦した中東シリーズの「カタール・オープン」と「ドバイ選手権」(いずれもWTA1000)は共に早期敗退に終わっていた。
それでも先日行なわれたWTA1000大会「BNPパリバ・オープン」(3月5日~16日/ハード)では、決勝で17歳の新星ミラ・アンドレーワ(ロシア/6位)に敗れるも準優勝。そして今回のマイアミ・オープンは優勝と、今はもう完全に立ち直った様子だ。
マイアミ決勝を終えた後の表彰式でサバレンカは対戦相手のペグラに向けて冗談めかしながら申し訳なさを口にし、次のように称賛の言葉を送った。
「ジェス(ペグラの愛称)、本当にごめんなさい(笑)。トロフィーや賞金、ポイントを誰かと分け合えるなら、あなたと分け合いたい。あなたは私を奮い立たせてくれるし、あなたと一緒にプレーするのはいつも楽しくて、素晴らしいバトルを楽しめている。
この調子で頑張っていけば、私たちは今後も決勝で対戦することになると思う。でも結果についてはわからないわね(笑)。もちろんどちらかが決勝で負けることになるから。それは本当に悔しいことだけど、それでもあなたと対戦するのはいつも楽しい」
この後すぐに始まるクレーシーズンでもサバレンカがこの勢いを維持し、さらなるタイトルを積み重ねられるか注目したい。
文●中村光佑
【動画】サバレンカ対ペグラの「マイアミ・オープン」決勝ハイライト
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両者は今回が9度目の顔合わせ。直近の対戦は昨年9月の全米オープン決勝で、この時はサバレンカが7-5、7-5で勝利して四大大会3勝目を飾っていた。
約半年ぶりの再戦となった試合はサバレンカが女王らしさを発揮した。第1セットは3度のサービスダウンを喫す苦しい展開となるも、自身は4度のブレークに成功し、接戦の末に第1セットを先取。第2セットは一転して主導権を掌握し、失ゲームを2に抑えて1時間28分で試合を締めた。
今大会は決勝も含めて1セットも落とさず、圧巻の強さを見せつけたサバレンカ。四大大会に次ぐWTA1000シリーズの優勝は通算8度目で、これは元世界1位のマリア・シャラポワ(ロシア)に並ぶ記録である。
今季のサバレンカは年明けの「ブリスベン国際」(WTA500)でいきなり優勝。しかしその後に出場した四大大会「全豪オープン」の決勝で敗れて大会3連覇を逃すと、2月に参戦した中東シリーズの「カタール・オープン」と「ドバイ選手権」(いずれもWTA1000)は共に早期敗退に終わっていた。
それでも先日行なわれたWTA1000大会「BNPパリバ・オープン」(3月5日~16日/ハード)では、決勝で17歳の新星ミラ・アンドレーワ(ロシア/6位)に敗れるも準優勝。そして今回のマイアミ・オープンは優勝と、今はもう完全に立ち直った様子だ。
マイアミ決勝を終えた後の表彰式でサバレンカは対戦相手のペグラに向けて冗談めかしながら申し訳なさを口にし、次のように称賛の言葉を送った。
「ジェス(ペグラの愛称)、本当にごめんなさい(笑)。トロフィーや賞金、ポイントを誰かと分け合えるなら、あなたと分け合いたい。あなたは私を奮い立たせてくれるし、あなたと一緒にプレーするのはいつも楽しくて、素晴らしいバトルを楽しめている。
この調子で頑張っていけば、私たちは今後も決勝で対戦することになると思う。でも結果についてはわからないわね(笑)。もちろんどちらかが決勝で負けることになるから。それは本当に悔しいことだけど、それでもあなたと対戦するのはいつも楽しい」
この後すぐに始まるクレーシーズンでもサバレンカがこの勢いを維持し、さらなるタイトルを積み重ねられるか注目したい。
文●中村光佑
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