「弱さと向き合う」ことは、強くなるためのヒントを手に入れることができたり、弱さを克服することにつながることがあります。「リポビタンPresents伊達公子×YONEX PROJECT~Go for the GRAND SLAM~」のジュニアキャンプで話した内容ですが、テニス選手以外でも当てはまると思いますので紹介します。
「弱さと向き合う」とは、ネガティブなように聞こえるかもしれませんが、自分の弱さを知っているからこそ、何が必要かということを考えられるようになります。弱さをどう補うのか、補うために何ができるのかを考えることで、強みに変えることができると理解してください。
私の場合だと、世界でテニスをしていく上で、自分から出力できるパワーが少ないという弱さがありました。それを補うために、自分の瞬発性を生かしてボールを早く捉えるという、強みを作ることに辿り着いたわけです。ただし、全ての弱さが、何かで補えるわけではありません。
ジュニアたちから出てきた自分の弱さで、「継続性を持てない」というものがありました。この場合はどう補うかよりも、どうすれば克服できるかを考えます。
1つは成功体験を作ること。1年継続することが難しくても、1週間や1カ月ならできると思いませんか? 短い期間でもやり切ることができると、それが自信となり、継続できる場合があります。毎日が無理でも週に3回なら継続できる人もいるかもしれません。できるようになる方法は人によって違うので、自分の場合はどうすればできるのかを考えましょう。
私はテニスに対しては強い意志を持っていますから、ある程度決めたことはできます。しかし、それ以外のことはできないこともたくさんあります。例えば荷造り。なかなか取り掛かれません。荷造りをしなくてはいけない時なのに、掃除を始めてしまいます。すると、その続きで荷造りを行なえます。掃除がスタートするきっかけなんです。自分ならではの、始められるルーティンを見つけることもいいと思います。
他にも、スマートウォッチに付いていた機能で、1日の目標歩数を設定して、達成すると「頑張りましたね」と言ってくれるものがありました。それを言われたいがために、必死で歩きました。歩数が足りない時は、家の中で腕を振って歩いたり(笑)。小さい達成感が継続につながったわけです。
同じことを繰り返すことは、あまり面白いことではなく、やらなくていいなら、やりたくないと思うかもしれません。しかし、積み重ねは大事ですし、その地道な努力こそが、差がつく部分だと思います。
どうしたら、継続できるのかを真剣に考えてみることです。自分がどうなりたいかを考え、本当に必要だと思ったら、実行する一歩を踏み出せます。よりよくしたいという思いがどこまで強いのかにかかってきます。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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「弱さと向き合う」とは、ネガティブなように聞こえるかもしれませんが、自分の弱さを知っているからこそ、何が必要かということを考えられるようになります。弱さをどう補うのか、補うために何ができるのかを考えることで、強みに変えることができると理解してください。
私の場合だと、世界でテニスをしていく上で、自分から出力できるパワーが少ないという弱さがありました。それを補うために、自分の瞬発性を生かしてボールを早く捉えるという、強みを作ることに辿り着いたわけです。ただし、全ての弱さが、何かで補えるわけではありません。
ジュニアたちから出てきた自分の弱さで、「継続性を持てない」というものがありました。この場合はどう補うかよりも、どうすれば克服できるかを考えます。
1つは成功体験を作ること。1年継続することが難しくても、1週間や1カ月ならできると思いませんか? 短い期間でもやり切ることができると、それが自信となり、継続できる場合があります。毎日が無理でも週に3回なら継続できる人もいるかもしれません。できるようになる方法は人によって違うので、自分の場合はどうすればできるのかを考えましょう。
私はテニスに対しては強い意志を持っていますから、ある程度決めたことはできます。しかし、それ以外のことはできないこともたくさんあります。例えば荷造り。なかなか取り掛かれません。荷造りをしなくてはいけない時なのに、掃除を始めてしまいます。すると、その続きで荷造りを行なえます。掃除がスタートするきっかけなんです。自分ならではの、始められるルーティンを見つけることもいいと思います。
他にも、スマートウォッチに付いていた機能で、1日の目標歩数を設定して、達成すると「頑張りましたね」と言ってくれるものがありました。それを言われたいがために、必死で歩きました。歩数が足りない時は、家の中で腕を振って歩いたり(笑)。小さい達成感が継続につながったわけです。
同じことを繰り返すことは、あまり面白いことではなく、やらなくていいなら、やりたくないと思うかもしれません。しかし、積み重ねは大事ですし、その地道な努力こそが、差がつく部分だと思います。
どうしたら、継続できるのかを真剣に考えてみることです。自分がどうなりたいかを考え、本当に必要だと思ったら、実行する一歩を踏み出せます。よりよくしたいという思いがどこまで強いのかにかかってきます。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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