現在行なわれている男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ/クレーコート)のシングルスで初戦敗退を喫した元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)が、敗戦後の記者会見で「ひどい内容だった」と自身の不甲斐ないパフォーマンスを嘆いた。
37歳のジョコビッチは2月に出場した「カタール・オープン」(ATP500)と3月初めに参戦した「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)の2大会連続で初戦敗退を喫すも、先日のマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(3月19日~30日)でようやく復調し、1セットも落とさずに決勝へ進出。最後は19歳の新星ヤクブ・メンシク(チェコ/現23位)に敗れて節目のツアー100勝を逃したものの、収穫の準優勝を飾った。
第3シードで出場した今大会でクレーシーズンをスタートさせたジョコビッチ。現地9日に行なわれた初戦の2回戦(上位8シードは1回戦免除)で対峙したのは、昨年7月にキャリア初のトップ20入り(19位)を果たした27歳の実力者、アレハンドロ・タビロ(チリ/現32位)だ。両者は昨年5月の「イタリア国際」(クレー/ATP1000)3回戦で1度だけ対戦しており、この時はジョコビッチが2-6、3-6で敗れていた。
試合はジョコビッチが立ち上がりから攻撃的にプレーし、第1ゲームでいきなりブレーク。しかし直後の第2ゲームでブレークバックを許すと、以降もフォアハンドのミスを連発するなど精彩を欠いた。計29本のアンフォーストエラーを犯したジョコビッチは試合を通して3度のサービスダウンを喫し、スコア3-6、4-6、1時間27分で力尽きた。
会見ではジョコビッチの“嘆き節”が止まらなかった。今季は好不調の波が激しいことから「あまり期待はしていなかったし、良いプレーができないこともわかっていた」と言うが、「ここまで悪いとは予想していなかった」と肩を落とす。応援してくれたファンへの謝罪の言葉を交えて、こう続けた。
「少なくともまずまずのプレーはできると思っていたけど、こんな内容になるなんて...こういう結果になる可能性は高かったとはいえ、とにかくひどかった。こんなプレーをしてしまって本当にひどい気分だし、(ファンにも)こんな試合を見せてしまって申し訳なく思う」
ちなみに今大会はコーチのアンディ・マリー氏(イギリス/元1位)は帯同せず。「まだ完治していない」という右目の感染症に加え、モチベーションの維持やメンタル面のケアに大きく貢献してくれている心強いパートナーがいなかったこともジョコビッチのパフォーマンスに少なからず影響したのかもしれない。
とはいえまだまだクレーシーズンは始まったばかり。次戦の「マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード/ATP1000)でのジョコビッチの巻き返しを期待したい。
文●中村光佑
【動画】ジョコビッチが初戦敗退!「モンテカルロ・マスターズ」タビロ戦のハイライト
【画像】3時間半を超える大激闘…!全豪OP男子シングルス準々決勝ジョコビッチ対アルカラスを厳選ショットで特集!
【関連記事】復調の兆しを見せるジョコビッチ、クレーシーズン初戦のモンテカルロ大会へは「期待値は高くない」と現状を分析<SMASH>
37歳のジョコビッチは2月に出場した「カタール・オープン」(ATP500)と3月初めに参戦した「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)の2大会連続で初戦敗退を喫すも、先日のマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(3月19日~30日)でようやく復調し、1セットも落とさずに決勝へ進出。最後は19歳の新星ヤクブ・メンシク(チェコ/現23位)に敗れて節目のツアー100勝を逃したものの、収穫の準優勝を飾った。
第3シードで出場した今大会でクレーシーズンをスタートさせたジョコビッチ。現地9日に行なわれた初戦の2回戦(上位8シードは1回戦免除)で対峙したのは、昨年7月にキャリア初のトップ20入り(19位)を果たした27歳の実力者、アレハンドロ・タビロ(チリ/現32位)だ。両者は昨年5月の「イタリア国際」(クレー/ATP1000)3回戦で1度だけ対戦しており、この時はジョコビッチが2-6、3-6で敗れていた。
試合はジョコビッチが立ち上がりから攻撃的にプレーし、第1ゲームでいきなりブレーク。しかし直後の第2ゲームでブレークバックを許すと、以降もフォアハンドのミスを連発するなど精彩を欠いた。計29本のアンフォーストエラーを犯したジョコビッチは試合を通して3度のサービスダウンを喫し、スコア3-6、4-6、1時間27分で力尽きた。
会見ではジョコビッチの“嘆き節”が止まらなかった。今季は好不調の波が激しいことから「あまり期待はしていなかったし、良いプレーができないこともわかっていた」と言うが、「ここまで悪いとは予想していなかった」と肩を落とす。応援してくれたファンへの謝罪の言葉を交えて、こう続けた。
「少なくともまずまずのプレーはできると思っていたけど、こんな内容になるなんて...こういう結果になる可能性は高かったとはいえ、とにかくひどかった。こんなプレーをしてしまって本当にひどい気分だし、(ファンにも)こんな試合を見せてしまって申し訳なく思う」
ちなみに今大会はコーチのアンディ・マリー氏(イギリス/元1位)は帯同せず。「まだ完治していない」という右目の感染症に加え、モチベーションの維持やメンタル面のケアに大きく貢献してくれている心強いパートナーがいなかったこともジョコビッチのパフォーマンスに少なからず影響したのかもしれない。
とはいえまだまだクレーシーズンは始まったばかり。次戦の「マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード/ATP1000)でのジョコビッチの巻き返しを期待したい。
文●中村光佑
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