昨年末にノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランキング5位)と、そのかつてのライバルであるアンディ・マリー(イギリス/元同1位)がタッグを組んでから、2人は5大会を共に戦ってきた。ここまで優勝こそないものの、両者の関係性は良好のようで、当初は1月の「全豪オープン」までだった契約を7月の「ウインブルドン」まで延長したという。
気になるのはマリーと組んで以降のジョコビッチのプレー面での変化だが、海外メディア『TNTsports』がスタッツをまとめたところによると、それはサービスに関する数値に顕著に表れている。
特筆すべきはサービスエース率の高さだ。ジョコビッチの今季のサービスエース率は16.2%で、過去10年間で最高の数値となっている。2016年~2024年までのサービスエース率の平均が10.9%であることを踏まえると、マリーと共にサービスへの改革に注力し、その成果が出てきていることがうかがえる。
サービスに関して、もう一つ目覚ましい変化が見られるのがファーストサービスの成功率だ。こちらの2016年~2024年までの平均値は64.7%だったが、今季は73.9%を記録している。これは現在のATPツアーでトップの数字であり、彼が1年間で四大大会3勝を含む11タイトルを挙げた2015年(66%)をも上回っている。
準優勝に終わった先の「マイアミ・オープン」では、さらにファーストサービスの好調さが目立っており、セバスチャン・コルダ(アメリカ/同25位)との準々決勝では83%、さらにグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同18位)との準決勝では87%と驚異的な数値を叩き出している。
ジョコビッチ自身も、マイアミ・オープン準決勝後の会見で「今年はサービスのレベルが全然違うんだ」と語るなど、手ごたえを感じている様子だ。
「ビッグサーバーのイズナーやオペルカがどんな感じなのかわかったよ。彼らのように多くのエースを決めることはできないかもしれないけれどね。サービスゲームで不必要なプレッシャーを感じることが少なくなる分、リターンゲームで相手にもっとプレッシャーをかけることができるようになるんだ」
また、マリーの存在はジョコビッチのメンタル面のケアにも大きく貢献しているようだ。マイアミには大会の1週間前から滞在していたというが、その間は「一緒にゴルフをしたり、夕食を食べたりして楽しい時間を過ごした」と明かしており、コーチでありながら大の親友でもあるマリーと、充実した時間を過ごしているという。
構成●スマッシュ編集部
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気になるのはマリーと組んで以降のジョコビッチのプレー面での変化だが、海外メディア『TNTsports』がスタッツをまとめたところによると、それはサービスに関する数値に顕著に表れている。
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サービスに関して、もう一つ目覚ましい変化が見られるのがファーストサービスの成功率だ。こちらの2016年~2024年までの平均値は64.7%だったが、今季は73.9%を記録している。これは現在のATPツアーでトップの数字であり、彼が1年間で四大大会3勝を含む11タイトルを挙げた2015年(66%)をも上回っている。
準優勝に終わった先の「マイアミ・オープン」では、さらにファーストサービスの好調さが目立っており、セバスチャン・コルダ(アメリカ/同25位)との準々決勝では83%、さらにグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同18位)との準決勝では87%と驚異的な数値を叩き出している。
ジョコビッチ自身も、マイアミ・オープン準決勝後の会見で「今年はサービスのレベルが全然違うんだ」と語るなど、手ごたえを感じている様子だ。
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また、マリーの存在はジョコビッチのメンタル面のケアにも大きく貢献しているようだ。マイアミには大会の1週間前から滞在していたというが、その間は「一緒にゴルフをしたり、夕食を食べたりして楽しい時間を過ごした」と明かしており、コーチでありながら大の親友でもあるマリーと、充実した時間を過ごしているという。
構成●スマッシュ編集部
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