男子テニスツアーのATP500シリーズ「バルセロナ・オープン」(4月14日~20日/スペイン・バルセロナ/クレーコート)は大会最終日の現地20日にシングルス決勝を実施。第6シードで世界ランキング13位のホルガー・ルネ(デンマーク/21歳)が、第1シードで同2位のカルロス・アルカラス(スペイン/21歳)を7-6(6)、6-2で下し、同大会初優勝並びにおよそ2シーズンぶりのツアー優勝を飾った。
ルネのツアー優勝は2023年4月の「BMWオープン」(ドイツ・ミュンヘン/クレー/当時ATP250/現ATP500)以来で、通算では5度目。21歳同士の対決となった決勝は白熱した展開となったが、終始冷静なプレーを見せたルネがマッチ9連勝中だったアルカラスを制し、長く遠ざかっていたタイトルを手にした。
試合は立ち上がりから両者がベースライン上で激しい打ち合いを繰り広げ、多彩なショットを交えながらシーソーゲームを展開。アルカラスが第5ゲームでブレークを奪えば、ルネも負けじと第6ゲームでブレークバックし、そのままタイブレークへと突入する。ここでもルネは集中力を切らさず、4度目のセットポイントをものにして第1セットを先取した。
第2セットはアルカラスが右足を痛め、第3ゲーム終了後にメディカルタイムアウトを要求。まともに動けなくなったアルカラスに対してもルネは一切隙を見せず、第4ゲームから一気に5ゲームを連取して1時間40分で試合を締めた。
この結果大会後に更新される世界ランキングで昨年4月以来約1年ぶりのトップ10復帰(9位に浮上)が確定したルネ。オンコートインタビューでは試合内容を振り返りつつ、次のように喜びを語った。
「この勝利は本当に大きい。素晴らしい試合だった。最初は少し緊張していたし、カルロスは明らかにすごいプレーをしていたから、自分のリズムを見出すために深呼吸を何度もした。1度ブレークされてから、自分のプレーを取り戻せたと思う。第1セットはタイトな戦いだったが、それを取り切れたのが非常に大きかった。自分自身を誇りに思うよ」
一方敗れたアルカラスは、先週の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000)に続く2週連続優勝と今季3勝目はならず。大会後のランキングでも2位から3位に後退することが決まった。
表彰式では「ホルガー、素晴らしい1週間だったね。おめでとう。僕らは12歳の頃から一緒に戦ってきた。時が経つのは早い。こうして(2人で)今のような立場にいることが本当にうれしいよ。これからも頑張ってね」とジュニア時代から切磋琢磨してきたルネを素直に称えた。
文●中村光佑
【動画】ルネVSアルカラスの「バルセロナ・オープン」決勝ハイライト
【関連記事】食中毒で棄権続きのルネ、今後のクレーシーズンに向けては「またベストのレベルに戻れる」と自信<SMASH>
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ルネのツアー優勝は2023年4月の「BMWオープン」(ドイツ・ミュンヘン/クレー/当時ATP250/現ATP500)以来で、通算では5度目。21歳同士の対決となった決勝は白熱した展開となったが、終始冷静なプレーを見せたルネがマッチ9連勝中だったアルカラスを制し、長く遠ざかっていたタイトルを手にした。
試合は立ち上がりから両者がベースライン上で激しい打ち合いを繰り広げ、多彩なショットを交えながらシーソーゲームを展開。アルカラスが第5ゲームでブレークを奪えば、ルネも負けじと第6ゲームでブレークバックし、そのままタイブレークへと突入する。ここでもルネは集中力を切らさず、4度目のセットポイントをものにして第1セットを先取した。
第2セットはアルカラスが右足を痛め、第3ゲーム終了後にメディカルタイムアウトを要求。まともに動けなくなったアルカラスに対してもルネは一切隙を見せず、第4ゲームから一気に5ゲームを連取して1時間40分で試合を締めた。
この結果大会後に更新される世界ランキングで昨年4月以来約1年ぶりのトップ10復帰(9位に浮上)が確定したルネ。オンコートインタビューでは試合内容を振り返りつつ、次のように喜びを語った。
「この勝利は本当に大きい。素晴らしい試合だった。最初は少し緊張していたし、カルロスは明らかにすごいプレーをしていたから、自分のリズムを見出すために深呼吸を何度もした。1度ブレークされてから、自分のプレーを取り戻せたと思う。第1セットはタイトな戦いだったが、それを取り切れたのが非常に大きかった。自分自身を誇りに思うよ」
一方敗れたアルカラスは、先週の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000)に続く2週連続優勝と今季3勝目はならず。大会後のランキングでも2位から3位に後退することが決まった。
表彰式では「ホルガー、素晴らしい1週間だったね。おめでとう。僕らは12歳の頃から一緒に戦ってきた。時が経つのは早い。こうして(2人で)今のような立場にいることが本当にうれしいよ。これからも頑張ってね」とジュニア時代から切磋琢磨してきたルネを素直に称えた。
文●中村光佑
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