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浮き球は逃さずドライブボレーするのが伊藤あおい流。コツは踏み込んで高い打点から叩く!【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.04.23

伊藤あおい選手がドライブボレーで意識しているのは足の踏み込み。バックの場合は左足を決め(4コマ目)、右足を踏み込んで体重を乗せる(6)。打点を高く取ることも重要だ(8)。写真:THE DIGEST写真部

伊藤あおい選手がドライブボレーで意識しているのは足の踏み込み。バックの場合は左足を決め(4コマ目)、右足を踏み込んで体重を乗せる(6)。打点を高く取ることも重要だ(8)。写真:THE DIGEST写真部

 プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は変幻自在のショットで大ブレーク中、世界ランク101位までジャンプアップしている伊藤あおい選手の3回目だ。浮き球を逃さずに決めるドライブボレーについて教えてもらった。

  *  *  *

 ドライブボレーやボレーは結構多用する方です。私はフィジカルとかストローク力があまりなく、ラリー戦になると不利なので、できるだけ早く前に出るように心掛けています。常にそのチャンスをうかがっておき、相手の体勢を見て甘いボールが来そうだなと思ったら、すぐ前に入りますね(写真1~2コマ目)。

 昔から試合ばかり出ていたので、状況を見て前に行く「スニークイン」(※気付かれないようにこっそり前進すること)が得意でした。相手がスライスとか逃げのボールを上げてきた時、前に詰めて落とさずにドライブボレーし、ラリーを続けないようにするんです。

 技術的にドライブボレーで意識しているのは、しっかり足を踏み込んで打つことです。ボールを待つのではなく、前に行きながら押し込む感じで打ちにいきます。
 
 それには、オープンスタンスではなくスクエアスタンスにするのがポイントです。バックハンドの場合は身体を横向きにしてボールに近づき、まず左足を決めます(4コマ目)。そして右足を前方に踏み込んで体重を乗せると(5~6コマ目)、力強いボールを打ち込めますね。

 打ち方はストロークと特に変わりはありません。私の場合はあまりスピンをかけず、ボールを上に上げないようにして、ネットすれすれを狙っています。回転でコートに収めるのではなく、軌道を低くして入れる感じですね。

 あとは打点を高く取ること(8コマ目)。ドライブボレーは高い所から下に打ち込むのが基本です。打点が低くなりそうだったら、普通のボレーに切り替えます。

【プロフィール】伊藤あおい/いとうあおい
2004年5月21日、愛知県生まれ。167cm、右利き。19年全国中学優勝、21年高校総体準優勝の実績を残し、22年プロ転向。フォアのスライスやドロップショットなど、緩急をつけた奇想天外な組み立てを得意にする。昨年のジャパンオープンで4強入りし、今年はWTA1000で3大会本戦入りするなどツアーの常連に成長! BJK杯日本代表入りも果たしている。現在世界ランク101位、国内2位。SBCメディカルグループ所属。

構成●スマッシュ編集部
取材協力●JWT50
※『スマッシュ』2023年11月号より再編集

【連続写真】浮き球を逃さずに叩いた伊藤あおいのバックのドライブボレー『30コマの超分解写真』

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