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前大会で負傷のアルカラス、マドリードも黄信号…「出場は疑わしい。身体の声を聞かないといけない」<SMASH>

中村光佑

2025.04.24

先週のバルセロナOPで右足を痛めたアルカラスは、回復がままならない様子。マドリード出場は「検査の結果次第」と言う。(C)Getty Images

 右足のケガが懸念されている男子テニス元世界ランク1位のカルロス・アルカラス(スペイン/現3位)が、現地4月23日に母国のテレビ番組『El Hormiguero』に出演。その中で現在行なわれているATPツアーのマスターズ1000大会「ムチュア・マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード/クレーコート)を欠場する可能性を示唆した。

 クレーシーズン初戦となった今月初めの「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000)を制した21歳のアルカラスは、直後に出場した母国開催の「バルセロナ・オープン」(4月14日~20日/スペイン・バルセロナ/ATP500)でも決勝に進出。しかしホルガー・ルネ(デンマーク/現9位)との決勝では右足を痛めてメディカルタイムアウトを要求するなど万全のコンディションで戦えず、6-7(2)、2-6で敗れて2週連続優勝を逃した。
 
 月曜日に同箇所の検査を受けたというアルカラス。彼にとってマドリード・オープンは2022年と23年に大会連覇を経験している好相性の大会であり、「一番楽しんでプレーできる舞台の1つ」とも言うが、右足の状態を考えると、現状予定通り出場できるかはわからないと続けた。

「今は検査の結果を待っている段階。週の初めには良くなっていると思っていたけど、今はちょっと身体がしんどくて、マドリード出場は疑わしい。それでも、身体の声を聞かないといけない。検査の結果次第という感じかな」

 なお今回のマドリード・オープンはシード勢が1回戦免除。第2シードでドローイングされているアルカラスは、初戦となる2回戦で西岡良仁(元24位/現74位)とジゾー・ベルグス(ベルギー/同50位)のどちらかと対戦する予定だ。

文●中村光佑

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