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海外テニス

錦織圭がATPサイトのインタビューに登場!「忍耐が大事」「今はただプレーを楽しんでいる」と復活ロードを語る<SMASH>

中村光佑

2025.04.24

長くツアーを戦ってきた錦織。かつて競い合ったビッグ4から、シナー、アルカラスらに主役は変わったが「今の時代もすごく魅力的だと思う」と言う。(C)Getty Images

長くツアーを戦ってきた錦織。かつて競い合ったビッグ4から、シナー、アルカラスらに主役は変わったが「今の時代もすごく魅力的だと思う」と言う。(C)Getty Images

 現地4月23日に開幕した男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/クレーコート)に出場する元世界ランク4位の錦織圭(現64位)が、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトのインタビューに登場。同大会の思い出や度重なるケガからの復帰ロード、現在のテニス界について語った。

 錦織にとってマドリードは2014年に四大大会に次ぐマスターズで初の決勝進出を果たした大会。しかし赤土の王者ラファエル・ナダル(スペイン/元1位)との決勝では負傷による途中棄権を余儀なくされ、無念の準優勝となった。

 それでも錦織は次のように語る。

「14年大会は素晴らしい思い出ばかりです。ラオニッチ(カナダ/元3位)との3回戦は本当に僅差でした。準決勝で地元スペインのフェレール(元3位)に勝って決勝に進んだことも覚えています。決勝は勝てなかったけど、マドリードには素晴らしい思い出がたくさんある。この街が大好きで、また戻って来られてうれしいし、今週プレーできることが楽しみ。体調もいい感じです」

 これまでにツアー12勝を挙げ、14年全米オープンでアジア人男子選手初の四大大会決勝進出を果たすなど、数々の輝かしい功績を残してきた錦織だが、21年以降はケガとの闘いの連続だった。

 それでも懸命なリハビリを経て復帰を果たすと、昨年は8月の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000)と9月の「木下グループ ジャパンオープン」(ATP500)のツアー2大会で8強入り。年末には「2024年ATPカムバック賞」の候補にも選ばれた。順調な復帰ロードを歩んできた中で、錦織は様々な学びを得たと振り返る。
 
「(復活には)忍耐強くいることが大事。そうでなければ、やっていくのは本当に難しい。僕はそれを続けてきたし、その道のりや苦しみにも慣れてきました。身体が強くないことは自分でもわかっているから、ちゃんとケアしないといけないけど...」

「前を向いて、我慢強くいることが大切だということを学んだ。今はただ、プレーすることを楽しんでいます」

 今季開幕戦の「香港オープン」(ATP250)で準優勝を飾り、一時500位台まで落としたランキングも現在は64位まで戻している35歳の錦織。「時間はかかったけど、また最高のレベルに戻ってこられたと思う」と自身でも手応えを口にする。さらには数々の若手の台頭と同時に以前よりも「パワフルになった」現代のテニスに食らいついていきたいという前向きな気持ちも明かした。

「今の若手は全体的にベースラインからのショットが非常に強くて重い。シナー(イタリア/1位)やアルカラス(スペイン/3位)を見ても、本当にすごいパワーを持っている。ジョコビッチ(セルビア/5位)やフェデラー(スイス/元1位)と戦ったあの頃もすごく楽しかったけど、今の時代もすごく魅力的だと思います。自分のプレースタイルに変化を求められているけど、それが良いモチベーションになっています」

 錦織は今週のマドリードにノーシードで出場。日本時間24日18時以降に開始予定の1回戦では83位のアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)と対戦する。

文●中村光佑

【画像】錦織圭の「全豪オープン2025」1&2回戦激闘フォトギャラリ―

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