ケガの状態が心配されていた男子テニス元世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン/現3位)が、出場を予定していた現在開催中のツアー大会「ムチュア・マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード/クレーコート/ATP1000)の欠場を記者会見で正式に発表した。
クレーシーズン初戦となった今月初めの「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000)を制した21歳のアルカラスは、直後に出場した母国開催の「バルセロナ・オープン」(4月14日~20日/スペイン・バルセロナ/ATP500)でも決勝に進出。しかしホルガー・ルネ(デンマーク/同9位)との決勝では、途中メディカルタイムアウトを要求するなど万全のコンディションで戦えず、6-7(6)、2-6で敗れて2週連続優勝を逃した。
当初アルカラスの負傷箇所は主に"右足上部"と報じられていたが、バルセロナ決勝では左足のハムストリング(太ももの裏の筋肉)にも違和感を抱いていたという。検査結果は芳しくなかったようで、会見では「そんなに深刻だとは思わなかった」とコメント。2022年と23年に大会連覇を経験した母国開催のマドリードでプレーできないことへのつらい心境をこう口にした。
「マドリードでプレーできないのは本当に残念だし悔しい。この大会は家族や友人、さらには僕の応援団の前でプレーできるから、僕にとっては特別な舞台。彼らはそう簡単に移動できないから、ここで会えるのは貴重な機会なんだ」
「だからこの決断はとても難しかった。本当にプレーしたかったけど、仕方がない。テニスは本当に負荷の高いスポーツで、週ごとに試合が続く。身体をケアしなければならないし、時にはこういう難しい決断をしなければならない。もっと強くなって戻ってくるつもりだ」
今後の予定については「また週明けにいくつか検査をし、その結果や回復具合を見て、どうするかを判断していく」と話し、現時点では5月7日に開幕する「イタリア国際」(イタリア・ローマ/ATP1000)への出場を目標にしていると報告。ローマでプレーできない場合は大会連覇が懸かる四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日/フランス・パリ)に照準を合わせたいとし、「とにかく1日でも早くコートに戻れるよう頑張る」と意欲を示した。
モンテカルロとバルセロナで素晴らしい結果を残した代償は大きかったということか。両足にケガを抱えているとなると非常に心配ではあるが、まずはアルカラスの1日も早い回復を祈るばかりだ。
文●中村光佑
【動画】アルカラスがマドリード・オープン欠場を発表した記者会見の模様
【関連記事】前大会で負傷のアルカラス、マドリードも黄信号…「出場は疑わしい。身体の声を聞かないといけない」<SMASH>
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クレーシーズン初戦となった今月初めの「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000)を制した21歳のアルカラスは、直後に出場した母国開催の「バルセロナ・オープン」(4月14日~20日/スペイン・バルセロナ/ATP500)でも決勝に進出。しかしホルガー・ルネ(デンマーク/同9位)との決勝では、途中メディカルタイムアウトを要求するなど万全のコンディションで戦えず、6-7(6)、2-6で敗れて2週連続優勝を逃した。
当初アルカラスの負傷箇所は主に"右足上部"と報じられていたが、バルセロナ決勝では左足のハムストリング(太ももの裏の筋肉)にも違和感を抱いていたという。検査結果は芳しくなかったようで、会見では「そんなに深刻だとは思わなかった」とコメント。2022年と23年に大会連覇を経験した母国開催のマドリードでプレーできないことへのつらい心境をこう口にした。
「マドリードでプレーできないのは本当に残念だし悔しい。この大会は家族や友人、さらには僕の応援団の前でプレーできるから、僕にとっては特別な舞台。彼らはそう簡単に移動できないから、ここで会えるのは貴重な機会なんだ」
「だからこの決断はとても難しかった。本当にプレーしたかったけど、仕方がない。テニスは本当に負荷の高いスポーツで、週ごとに試合が続く。身体をケアしなければならないし、時にはこういう難しい決断をしなければならない。もっと強くなって戻ってくるつもりだ」
今後の予定については「また週明けにいくつか検査をし、その結果や回復具合を見て、どうするかを判断していく」と話し、現時点では5月7日に開幕する「イタリア国際」(イタリア・ローマ/ATP1000)への出場を目標にしていると報告。ローマでプレーできない場合は大会連覇が懸かる四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日/フランス・パリ)に照準を合わせたいとし、「とにかく1日でも早くコートに戻れるよう頑張る」と意欲を示した。
モンテカルロとバルセロナで素晴らしい結果を残した代償は大きかったということか。両足にケガを抱えているとなると非常に心配ではあるが、まずはアルカラスの1日も早い回復を祈るばかりだ。
文●中村光佑
【動画】アルカラスがマドリード・オープン欠場を発表した記者会見の模様
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