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海外テニス

シナーが未来のアスリートを支援する財団設立!“教育とスポーツ”を活用し「夢を実現するチャンスを提供したい」<SMASH>

中村光佑

2025.04.29

財団の設立を正式に発表したシナー。「子どもたちの夢を叶えられるような手助けがしたい」と語った。(C)Getty Images

財団の設立を正式に発表したシナー。「子どもたちの夢を叶えられるような手助けがしたい」と語った。(C)Getty Images

 間もなくドーピング違反による約3カ月の出場停止処分が明ける男子テニス世界ランキング1位のヤニック・シナー(イタリア)が、4月28日に自身の公式SNSを更新し、教育とスポーツを通じて世界中の子どもと若いアスリートを支援する非営利団体「ヤニック・シナー財団」を設立したと正式に発表した。

 これまでにシングルスでツアー19勝を挙げ、今年1月の全豪オープンで四大大会3勝目を飾った23歳のシナーは、昨年末に自身のスポンサーである母国イタリアの老舗コーヒーブランド『Lavazza』のイベントに出席した際に財団設立の計画を公表していたが、支援対象者をはじめ詳細については何も明かしていなかった。それから約半年近く、ようやくその続報が解禁となった。

 同財団の公式ウェブサイトによると、シナーは様々な学校プログラムや地域活動を通じ、“教育”と“スポーツ”を活用して次世代の未来をより豊かにする手助けをしたいと考えているとのことだ。

 その理事会は豪華な顔ぶれで、スポーツビジネスマネジメント会社「Avima」のCEO(最高経営責任者)兼シナーのマネージャーであるアレックス・ヴィットゥール氏、モータースポーツ「F1」の社長兼CEOを務めるステファノ・ドメニカリ氏、米大手IT企業「Apple」の元CFO(最高財務責任者)であるルカ・マエストリ氏ら、各界を代表する著名人が名を連ねている。なお日々の運営は理事のクリスティーナ・タウバー氏が担当するという。
 
 財団の発起人であるシナーは今回の投稿でメッセージ動画を通じ、活動内容を明かすとともに喜びの言葉を口にした。

「今日はとても特別な日です。『ヤニック・シナー財団』の立ち上げを皆さんにお知らせできることをとてもうれしく思います。この財団が持つ考えはとてもシンプルですが、私はそこで恩返しがしたいのです。子どもたちは我々の未来であり、財団で行なう全ての活動は彼らを支援することを目的としています。スポーツの発展と子どもたちの教育、この2つの分野に重点を置いて取り組みます」

「子どもたちを助けることは、私にとって常に憧れでした。彼らが安心できるような小さな道筋を作り、夢を叶えられるような手助けができたらと思っています。この財団を通じて、幼い子どもたちに夢を実現する素晴らしいチャンスを提供したいと考えています」

 現時点では母国開催のマスターズ1000大会「イタリア国際」(5月7日~18日/イタリア・ローマ)でのカムバックを予定しているシナー。復帰後はプレーだけでなく、財団の活動にも精を出す姿が見られそうだ。

文●中村光佑

【動画】シナーがSNSを通じて財団の設立を正式に発表!

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