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海外テニス

ドレイパーにクレー克服の兆し!マドリードOP決勝で惜敗も「自分自身にも周囲にも通用することを証明できた」と手応え<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.05.05

クレーコートを苦手としていたドレイパーがマドリード・オープンで躍進。決勝でルードに敗れたが、大きな収穫を得た。(C)Getty Images

クレーコートを苦手としていたドレイパーがマドリード・オープンで躍進。決勝でルードに敗れたが、大きな収穫を得た。(C)Getty Images

 男子テニスツアー公式戦「ムチュア・マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード/クレーコート)の決勝で、第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス/大会時世界ランキング6位)は第14シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同15位)に惜しくも敗れ、準優勝に終わった。試合後の記者会見では、悔しさをにじませつつもクレーコートでの手応えを口にしている。

 今年3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)でATPマスターズ1000初優勝を飾り、世界ランキングでトップ10入りを果たした23歳のドレイパー。今大会までは、今季「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000)の3回戦進出がクレーコートの自己最高成績となっていた。

 しかし今大会では、“クレーでも勝てる”ことを証明した。左利きから繰り出す強力なサービスとパワフルなストロークを武器に勝ち上がり、準々決勝では初戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア/同5位)を破ったマテオ・アルナルディ(イタリア/同44位)に勝利。準決勝ではクレー巧者のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同11位)にも競り勝った。

 決勝では、第1セットでドレイパーが5-3とリードし、第9ゲームでサービング・フォー・ザ・セットを迎えたものの、そこを取り切れず5-7で落とす。第2セットは6-3で奪い返してイーブンに戻すも、勝負の第3セットでは安定感を増したルードに2-6で押し切られ、2時間29分の激闘の末に敗退となった。
 
 チャンスを生かせずクレーコートでの初タイトル獲得とはならなかったドレイパー。しかし、試合後には敗戦の悔しさを滲ませながらも今大会で得た自信を口にしている。

「決勝で競った試合をものにできなくて本当につらい。でも、それと同時にこの大会で良い感触をつかめたと思うし、多くの試合を勝ち抜いてきた。ここでの手応えを次につなげ、より成長し続けなければならない」

 また、これまでクレーで苦戦してきたことから、周囲の声にも少なからずプレッシャーを感じていたという。

「みんなは僕のことを『クレーコートが苦手』だと言うけれど、僕自身はクレーでも勝てると思っていた。去年はクレーシーズンで何度も悔しい思いをした。だから、このサーフェスでも高いレベルで戦えることを示すためには、今大会でステップアップする必要があった。今回の結果は自分自身にも周囲にもクレーで通用することを証明できたと思う」

 大会後の世界ランキングではキャリアハイとなる5位に浮上したドレイパー。次戦は5月7日に開幕する「イタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)。「全仏オープン」(5月25日~6月8日/フランス・パリ/四大大会)へ向け、さらなる活躍に期待したい。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ドレイパ―VSルードの「ムチュア・マドリード・オープン」決勝ハイライト

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