女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「ムチュア・マドリード・オープン」(4月22日~5月4日/スペイン・マドリード/クレーコート)は大会最終日の現地4日にシングルス決勝を実施。第1シードで世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が、第4シードで同4位のココ・ガウフ(アメリカ)を6-3、7-6(3)で下し、節目のツアー20勝を飾った。
26歳のサバレンカがマドリード・オープンに出場するのは5年連続7度目。2021年と23年には優勝を経験している。今大会はアンナ・ブリンコワ(ロシア/76位)、エリーズ・メルテンス(ベルギー/元12位/現26位)、ペイトン・スターンズ(アメリカ/44位)、マルタ・コスチュク(ウクライナ/元16位/現36位)、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ/元3位/現17位)といった実力者たちを次々と破って決勝へ駒を進めていた。
決勝で対峙したのはまだ21歳にしてツアー10勝を誇り、昨年6月にキャリアハイの2位をマークしたガウフ。両者は今回が10度目の顔合わせで、ここまではサバレンカから見て4勝5敗。そのうちクレーでの対戦は21年の「イタリア国際」(WTA1000)3回戦の1度だけだが、この時もサバレンカが5-7、3-6で敗れていた。
しかし今回はサバレンカが女王らしい強さを発揮した。第1ゲームでブレークポイントを逃したものの、第2ゲームから第5ゲームまでは相手に1ポイントも与えない完璧なプレーを見せて4-1とリードを奪う。勢いに乗って第9ゲームでもブレークに成功し、幸先よく第1セットを先取した。
第2セットはガウフが調子を上げ、サバレンカが第3ゲームで先にブレークを許す苦しい展開。それでもガウフのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームで起死回生のブレークバックを果たし、勝負の行方はタイブレークへと持ち込まれる。ここでは3-0から3-3に追いつかれたサバレンカだったが、そこから3連続ポイントを奪ってマッチポイント。最後はガウフがダブルフォールトを犯し、1時間39分の戦いに終止符が打たれた。
この結果3月下旬のWTA1000大会「マイアミ・オープン」に次ぐ今季3勝目を飾ったサバレンカは、ペトラ・クビトワ(チェコ/元2位)と並び、マドリード・オープン最多タイとなる3度目の優勝をゲット。ちなみに同一シーズンでマイアミとマドリードの両大会を制したのは、13年のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ/元1位)以来史上2人目の快挙だ。
試合後のインタビューで「マドリードの素晴らしいコートが大好き。応援も温かく、それが勝因だったと思う」とファンへの感謝を示した26歳の女王は、自身のプレーに対する手応えをこう口にした。
「バリエーションのあるプレーを取り入れるために本当に努力してきた。それが最近の試合でのカギになっている。全てにおいて能力を向上させることができてとてもうれしい。動きやショットのタッチ、どれも良くなった。ネットプレーについては成功しているかはちょっとわからないけど(笑)」
一方敗れたガウフは惜しくも今季初優勝はならず。約1年ぶりの世界2位浮上もお預けとなった。
文●中村光佑
【動画】サバレンカがガウフを下しツアー20勝目!「マドリードOP」決勝ハイライト
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26歳のサバレンカがマドリード・オープンに出場するのは5年連続7度目。2021年と23年には優勝を経験している。今大会はアンナ・ブリンコワ(ロシア/76位)、エリーズ・メルテンス(ベルギー/元12位/現26位)、ペイトン・スターンズ(アメリカ/44位)、マルタ・コスチュク(ウクライナ/元16位/現36位)、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ/元3位/現17位)といった実力者たちを次々と破って決勝へ駒を進めていた。
決勝で対峙したのはまだ21歳にしてツアー10勝を誇り、昨年6月にキャリアハイの2位をマークしたガウフ。両者は今回が10度目の顔合わせで、ここまではサバレンカから見て4勝5敗。そのうちクレーでの対戦は21年の「イタリア国際」(WTA1000)3回戦の1度だけだが、この時もサバレンカが5-7、3-6で敗れていた。
しかし今回はサバレンカが女王らしい強さを発揮した。第1ゲームでブレークポイントを逃したものの、第2ゲームから第5ゲームまでは相手に1ポイントも与えない完璧なプレーを見せて4-1とリードを奪う。勢いに乗って第9ゲームでもブレークに成功し、幸先よく第1セットを先取した。
第2セットはガウフが調子を上げ、サバレンカが第3ゲームで先にブレークを許す苦しい展開。それでもガウフのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームで起死回生のブレークバックを果たし、勝負の行方はタイブレークへと持ち込まれる。ここでは3-0から3-3に追いつかれたサバレンカだったが、そこから3連続ポイントを奪ってマッチポイント。最後はガウフがダブルフォールトを犯し、1時間39分の戦いに終止符が打たれた。
この結果3月下旬のWTA1000大会「マイアミ・オープン」に次ぐ今季3勝目を飾ったサバレンカは、ペトラ・クビトワ(チェコ/元2位)と並び、マドリード・オープン最多タイとなる3度目の優勝をゲット。ちなみに同一シーズンでマイアミとマドリードの両大会を制したのは、13年のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ/元1位)以来史上2人目の快挙だ。
試合後のインタビューで「マドリードの素晴らしいコートが大好き。応援も温かく、それが勝因だったと思う」とファンへの感謝を示した26歳の女王は、自身のプレーに対する手応えをこう口にした。
「バリエーションのあるプレーを取り入れるために本当に努力してきた。それが最近の試合でのカギになっている。全てにおいて能力を向上させることができてとてもうれしい。動きやショットのタッチ、どれも良くなった。ネットプレーについては成功しているかはちょっとわからないけど(笑)」
一方敗れたガウフは惜しくも今季初優勝はならず。約1年ぶりの世界2位浮上もお預けとなった。
文●中村光佑
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