女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「イタリア国際」(5月6日~18日/イタリア・ローマ/クレーコート)は現地7日、シングルス1回戦に元世界ランキング1位の大坂なおみ(現48位)が登場。本戦ワイルドカード(主催者推薦/WC)で出場した地元勢で元5位のサラ・エラーニ(イタリア/現177位)に6-2、6-3で快勝し、2回戦進出を決めた。
27歳の大坂は今季のクレーシーズン初戦として参戦した4月下旬の「ムチュア・マドリード・オープン」(WTA1000)で初戦敗退を喫したものの、直後に本戦WCで出場した先週の下部大会「サン・マロ・オープン35」(WTA125)を制し、出産後初の公式戦優勝とクレー初優勝をゲット。休む間もなく迎えた今大会初戦では過去2戦2勝と相性の良い38歳の大ベテラン選手エラーニと対峙した。
試合は大坂が2012年全仏オープンシングルス準優勝者であるエラーニを相手に強力なストロークで主導権を握り、3度のブレークを果たして幸先よく第1セットを先取。第2セットは大坂が第3ゲームで先にサービスダウンを喫すも、粘りを見せて第6ゲームでブレークバックし、勢いに乗って第8ゲームでもブレークに成功。1時間19分でストレート勝ちを収めた。
計40本のウィナーを奪うなど持ち味を存分に発揮し、クレーのツアー公式戦で今季初勝利を挙げた大坂。試合後には報道陣からサン・マロ・オープンに出場した経緯を問われ、次のように答えた。
「私自身もそこでプレーするとは思っていなかった。というのも、周りの人にはマドリードとローマだけに出るって言っていたから。でもマドリードの初戦で負けてしまって、コーチのパトリック(・ムラトグル氏)にサン・マロを勧められたの。とにかく試合数が必要だったから、出場することにした」
既出の通りサン・マロ・オープンは、ツアー下部大会のWTA125カテゴリーに位置付けられているが、四大大会4勝を誇る大坂は周囲の声や大会のレベルなどは気にせず、とにかくクレーでの苦手意識克服や試合勘を養うことに集中したかったと続けた。
「正直、1回戦で負けていたらかなり落ち込んでいたでしょうね。もし優勝していなかったら、周りの人から色々と言われていたんじゃないかなとも思うけど、ただただ私はテニスに集中したかったし、クレーでの経験を積みたかった。私は、『下部の大会には出ない』なんて言うほど、プライドは高くない」
結果的にはサン・マロ・オープンに出て良かったと振り返った大坂は、クレーでのプレーにも自信がみなぎっている様子。「今年のクレーシーズンは勝利数が多いぶん、かなり違う感じがする。クレーでのプレーにもだいぶ慣れてきた。昨年、幸運にも幾つか本当に良い試合ができた経験があるから、それが自信になっているのかなと思う」と締めくくった。
2回戦で大坂は第9シードで元世界2位のパウラ・バドサ(スペイン/現10位)との注目のツアー初対決を迎える。次戦は非常に厳しい戦いとなりそうだが、大坂の奮闘を期待したい。
文●中村光佑
【動画】大坂なおみがエラーニにストレート勝ちした「イタリア国際」1回戦ハイライト
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27歳の大坂は今季のクレーシーズン初戦として参戦した4月下旬の「ムチュア・マドリード・オープン」(WTA1000)で初戦敗退を喫したものの、直後に本戦WCで出場した先週の下部大会「サン・マロ・オープン35」(WTA125)を制し、出産後初の公式戦優勝とクレー初優勝をゲット。休む間もなく迎えた今大会初戦では過去2戦2勝と相性の良い38歳の大ベテラン選手エラーニと対峙した。
試合は大坂が2012年全仏オープンシングルス準優勝者であるエラーニを相手に強力なストロークで主導権を握り、3度のブレークを果たして幸先よく第1セットを先取。第2セットは大坂が第3ゲームで先にサービスダウンを喫すも、粘りを見せて第6ゲームでブレークバックし、勢いに乗って第8ゲームでもブレークに成功。1時間19分でストレート勝ちを収めた。
計40本のウィナーを奪うなど持ち味を存分に発揮し、クレーのツアー公式戦で今季初勝利を挙げた大坂。試合後には報道陣からサン・マロ・オープンに出場した経緯を問われ、次のように答えた。
「私自身もそこでプレーするとは思っていなかった。というのも、周りの人にはマドリードとローマだけに出るって言っていたから。でもマドリードの初戦で負けてしまって、コーチのパトリック(・ムラトグル氏)にサン・マロを勧められたの。とにかく試合数が必要だったから、出場することにした」
既出の通りサン・マロ・オープンは、ツアー下部大会のWTA125カテゴリーに位置付けられているが、四大大会4勝を誇る大坂は周囲の声や大会のレベルなどは気にせず、とにかくクレーでの苦手意識克服や試合勘を養うことに集中したかったと続けた。
「正直、1回戦で負けていたらかなり落ち込んでいたでしょうね。もし優勝していなかったら、周りの人から色々と言われていたんじゃないかなとも思うけど、ただただ私はテニスに集中したかったし、クレーでの経験を積みたかった。私は、『下部の大会には出ない』なんて言うほど、プライドは高くない」
結果的にはサン・マロ・オープンに出て良かったと振り返った大坂は、クレーでのプレーにも自信がみなぎっている様子。「今年のクレーシーズンは勝利数が多いぶん、かなり違う感じがする。クレーでのプレーにもだいぶ慣れてきた。昨年、幸運にも幾つか本当に良い試合ができた経験があるから、それが自信になっているのかなと思う」と締めくくった。
2回戦で大坂は第9シードで元世界2位のパウラ・バドサ(スペイン/現10位)との注目のツアー初対決を迎える。次戦は非常に厳しい戦いとなりそうだが、大坂の奮闘を期待したい。
文●中村光佑
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