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海外テニス

「これが本物のプロだわ」サバレンカがロッカールームで垣間見たシフィオンテクの人並外れた周到さ!<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.05.07

率直で飾らないサバレンカ(左)とストイックなシフィオンテク(右)。用意するシューズの数にも2人の対照的な性格が表れている。(C)Getty Images

率直で飾らないサバレンカ(左)とストイックなシフィオンテク(右)。用意するシューズの数にも2人の対照的な性格が表れている。(C)Getty Images

 女子テニスの世界ランキング1位アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が、同2位でライバルであるイガ・シフィオンテク(ポーランド)の“プロフェッショナリズム”を称えるエピソードを披露し、話題となっている。サバレンカが3度目の優勝を果たした「ムチュア・マドリード・オープン」(4月22日~5月4日/スペイン・マドリード/クレーコート)の公式Xアカウントが、ユーモアたっぷりに“裏話”を語る様子を動画で伝えた。

 試合後のロッカールームで、チームと談笑するサバレンカは次のように語っている。

「私はイガみたいじゃないの。理由がわかる? この間、ロッカールームにいた時、私は1足しかシューズを持ってなかった。もう1足を忘れてきちゃって...。それでイガのロッカーを見たら、その下に8足か9足くらいシューズが置いてあったのよ。それを見て、『ああ、これが本物のプロフェッショナルで、私はただの私だわ』って思った。私ってひどい!」

 サバレンカはこれまでも飾らない性格や率直な発言で知られており、Netflixのドキュメンタリーシリーズ『ブレークポイント』でも、試合中の感情の起伏や葛藤をあけすけに見せる姿が映し出されていた。今回の発言でも自虐ネタを盛り込みつつ、準備を万全に整えるシフィオンテクへのリスペクトを表現した。
 
 また、このエピソードからシフィオンテクの並外れたプロ意識も垣間見える。1つの試合に8、9足ものシューズを準備するとは驚きだが、こうした細部への徹底的なこだわりが、キャリアでグランドスラム5勝を重ね、上位に君臨し続けるゆえんなのだろう。

 エネルギッシュなサバレンカとストイックなシフィオンテクは、プレースタイルだけでなく、準備のスタンスやパーソナリティにおいても好対照だ。

 ヨーロッパのクレーシーズン、残る「イタリア国際」(5月6日~18日)と「全仏オープン」(5月25日~6月8日)は、サバレンカにとってシフィオンテクへの挑戦の場となるはず。これまでの対戦成績は4勝8敗、特にクレーでは1勝5敗と分が悪く、相手は全仏で4度の優勝を誇るクレーの絶対女王だ。赤土を舞台に2人がどのような戦いを見せるのか、目が離せない。

構成●スマッシュ編集部

【動画】マドリードOP公式Xが公開したサバレンカのユーモラスな“裏話”(シューズに関する会話は3分40秒頃から)

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