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国内テニス

福岡国際女子テニス、坂詰姫野はジュニア女王に一歩及ばず準優勝。ダブルスは小堀/清水が2週連続V!<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.05.11

【写真左】シングルス準優勝の坂詰姫野と優勝のジョーンズ。【右上】坂詰の強力なフォアハンド。【右下】ダブルス優勝の小堀桃子/清水綾乃。写真提供=福岡国際女子テニス事務局

【写真左】シングルス準優勝の坂詰姫野と優勝のジョーンズ。【右上】坂詰の強力なフォアハンド。【右下】ダブルス優勝の小堀桃子/清水綾乃。写真提供=福岡国際女子テニス事務局

 国際テニス連盟が公認する女子テニスのITFツアー「福岡国際女子テニス」(5月6日~11日/砂入り人工芝コート/W35)が福岡市・博多の森テニス競技場で開催。11日にシングルス決勝を行ない、第4シードのエマーソン・ジョーンズ(オーストラリア)が第3シードの坂詰姫野を7-6(4)、6-4で振り切って優勝を飾った。

 ITFツアーはWTAツアーの下部ツアーに当たり、その中でW35大会は下から2番目のグレードとあって、世界を目指す若手の登竜門的な位置付けとなっている。またケガなどでランキングを落とした元上位選手が復活を図る舞台でもある。

 今年の決勝は、23歳の坂詰と16歳のジョーンズの顔合わせ。坂詰は2年前に世界ランク自己最高164位を記録したが、現在は252位と少し落としており、再浮上を狙っている。準決勝では元31位のザリナ・ディアス(カザフスタン)をフルセットで下しての決勝進出だ。

 一方のジョーンズはジュニアで世界ランク1位に君臨するホープ。16歳にして一般のITFツアー(24年シドニーW75)でもすでに優勝経験があり、現在236位までランキングを上げている。今大会では準決勝で35歳のベテラン秋田史帆を破って勝ち上がってきた。

 ここまでフルセットマッチを3試合制しているジョーンズは、決勝でも接戦での勝負強さを見せた。第1セットは坂詰が先にブレークして3-0とリードするが、すぐさまジョーンズがブレークバック。その後は互いにブレークし合う展開でタイブレークにもつれ込むが、坂詰は大事なところでダブルフォールトを犯してしまい、第1セットはジョーンズがモノにした。
 
 第2セットはジョーンズが先にブレークし、坂詰がその都度ブレークバックして追いすがる展開。坂詰は2-5と追い込まれたところから4-5まで挽回し、実質的にタイとしたが、続く自身のサービスゲームを40-15から落としてしまい万事休す。1時間35分の熱戦に終止符が打たれた。

 ジョーンズは前週の「カンガルーカップ」(岐阜W100)1回戦に続き、坂詰に2連勝。キャリア2つ目のITFタイトルを手にした。一方の坂詰は約1年ぶりのITF優勝には手が届かなかった。

 前日に行なわれたダブルス決勝では、第1シードの小堀桃子/清水綾乃が第4シードの倉持美穂/大前綾希子をマッチタイブレーク10-8の激闘の末に破って優勝。2人のペアで今季4勝目、通算では15個目のタイトルで、カンガルーカップに続き2週連続優勝となった。

◆シングルス決勝結果
〇エマーソン・ジョーンズ(オーストラリア)[4] 7-6(4) 6-4 坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)[3]●

◆ダブルス決勝結果
〇小堀桃子/清水綾乃(橋本総業HD/Team LB)[1] 4-6 6-2 【10-8】 倉持美穂/大前綾希子(SBCメディカルグループ/橋本総業)[4]●

※[ ]内の数字はシード順位

構成●スマッシュ編集部

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