イギリステニス界で最も成功を収めた選手は? と聞かれれば、四大大会のシングルス3勝を含むツアー46勝という凄まじい功績を収めたアンディ・マリー氏(元1位/昨年引退)の名を挙げる人は多いだろう。そして今、その後継者となりうる若手が出てきた。現在世界ランキング5位につける23歳のジャック・ドレイパーだ。
今年3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)にて、四大大会に次ぐグレードのマスターズ1000シリーズ初優勝を飾り、キャリア初のトップ10入りを達成したドレイパー。さらに今季は苦手だったクレーコートでも結果を残しており、5月初めの「マドリード・オープン」(ATP1000)では準優勝。直後に出場した「イタリア国際」(ATP1000)でもベスト8に進出した。まだ1度も1回戦を突破したことがない四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日)での活躍にも大きな期待が寄せられている。
母国メディア『テレグラフ』の取材記事によると、トップ選手としての地位を確立しつつあるドレイパーは以前よりも自身に注目が集まるようになった現状を「楽しんでいる」とコメント。その上でポジティブな言葉をこう続ける。
「周囲の注目が少し大きくなったとは感じているが、トップ選手になりたいなら、良い意味でも悪い意味でも注目が増えるのは当然だと昔からわかっていた。それに対して準備はできているし、今は自分の生活を整えているところだ。僕には頂点に立てるという自信がある」
そんな23歳のドレイパーは“ビッグ4”として男子ツアーを牽引した同郷の伝説的巨星マリー氏と非常に親交が深く、度々アドバイスも受けているとのこと。昨年のパリ五輪で輝かしいキャリアに別れを告げたレジェンドを常々頼りにしていると明かす。全仏オープン終了後の芝シーズンを見据えつつ、次のように締めくくった。
「僕の周囲の人たちも、僕が周囲から注目を集めることには準備ができているし、僕自身もこれまで多くの困難や浮き沈みを経験してきたから、その覚悟はできている。同時に、アンディが常に言っていたように、たくさんの人たちが応援してくれるはず。芝シーズンは、母国開催のクイーンズ(ATP500)やウインブルドン(四大大会)で多くの観客が味方になってくれると思うし、それは自分の大きな支えになる」
「アンディの意見は必ず聞き入れるつもりだ。ただ難しいのは、人にはそれぞれ自分に合ったやり方があるということ。アンディが言ったことが、自分には合わないと感じることもあるかもしれない。今のところは、そういったことについてはまだ話していないが、今後絶対に話すつもりだし、必要な時にはいつでも彼が力になってくれることはわかっている」
ドレイパーが現在の勢いを維持すれば、マリー氏の足跡をたどることは間違いない。四大大会優勝も夢ではないだろう。これからドレイパーがどんなキャリアを築いていくのか注目していきたい。
文●中村光佑
【画像】ドレイパーはじめ、ジャパンオープン2024で熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真!
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今年3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)にて、四大大会に次ぐグレードのマスターズ1000シリーズ初優勝を飾り、キャリア初のトップ10入りを達成したドレイパー。さらに今季は苦手だったクレーコートでも結果を残しており、5月初めの「マドリード・オープン」(ATP1000)では準優勝。直後に出場した「イタリア国際」(ATP1000)でもベスト8に進出した。まだ1度も1回戦を突破したことがない四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日)での活躍にも大きな期待が寄せられている。
母国メディア『テレグラフ』の取材記事によると、トップ選手としての地位を確立しつつあるドレイパーは以前よりも自身に注目が集まるようになった現状を「楽しんでいる」とコメント。その上でポジティブな言葉をこう続ける。
「周囲の注目が少し大きくなったとは感じているが、トップ選手になりたいなら、良い意味でも悪い意味でも注目が増えるのは当然だと昔からわかっていた。それに対して準備はできているし、今は自分の生活を整えているところだ。僕には頂点に立てるという自信がある」
そんな23歳のドレイパーは“ビッグ4”として男子ツアーを牽引した同郷の伝説的巨星マリー氏と非常に親交が深く、度々アドバイスも受けているとのこと。昨年のパリ五輪で輝かしいキャリアに別れを告げたレジェンドを常々頼りにしていると明かす。全仏オープン終了後の芝シーズンを見据えつつ、次のように締めくくった。
「僕の周囲の人たちも、僕が周囲から注目を集めることには準備ができているし、僕自身もこれまで多くの困難や浮き沈みを経験してきたから、その覚悟はできている。同時に、アンディが常に言っていたように、たくさんの人たちが応援してくれるはず。芝シーズンは、母国開催のクイーンズ(ATP500)やウインブルドン(四大大会)で多くの観客が味方になってくれると思うし、それは自分の大きな支えになる」
「アンディの意見は必ず聞き入れるつもりだ。ただ難しいのは、人にはそれぞれ自分に合ったやり方があるということ。アンディが言ったことが、自分には合わないと感じることもあるかもしれない。今のところは、そういったことについてはまだ話していないが、今後絶対に話すつもりだし、必要な時にはいつでも彼が力になってくれることはわかっている」
ドレイパーが現在の勢いを維持すれば、マリー氏の足跡をたどることは間違いない。四大大会優勝も夢ではないだろう。これからドレイパーがどんなキャリアを築いていくのか注目していきたい。
文●中村光佑
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