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海外テニス

ケガが長引くキリオスが芝シーズンも欠場を発表…「強くなって復帰できるよう懸命に努力している」と闘志は衰えず<SMASH>

中村光佑

2025.06.05

ここ数年、試合に出ては休養を繰り返しているキリオスは、ケガの回復に支障が出たため芝シーズンも欠場することを発表した。(C)Getty Images

ここ数年、試合に出ては休養を繰り返しているキリオスは、ケガの回復に支障が出たため芝シーズンも欠場することを発表した。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランキング13位のニック・キリオス(オーストラリア/現633位)が6月3日に自身の公式インスタグラム(@k1ngkyrg1os)のストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を更新し、負傷により四大大会「ウインブルドン」(6月30日~7月13日/イギリス・ロンドン)を含む芝シーズンをスキップすると発表した。

 現在29歳のキリオスは手首をはじめ多くの故障に悩まされ、2022年10月の「ジャパン・オープン」(ATP500)以降、戦線を離脱。23年に1大会だけ出場したものの再び長期休養し、今シーズンからツアーに復帰していた。

「ブリスベン国際」(ATP250)、「全豪オープン」(四大大会)、「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)はいずれも初戦敗退を喫したが、「マイアミ・オープン」(ATP1000)では1回戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/現98位)を破り、約2年半ぶりのツアー白星を挙げた。

 しかし続く2回戦でカレン・ハチャノフ(ロシア/現24位)に敗れると、クレーコートシーズンはスルー。同郷のジョーダン・トンプソン(現40位)とのペアで男子ダブルスに出場予定だった現在開催中の四大大会「全仏オープン」も欠場を余儀なくされていた。
 
 全仏開幕前の段階から、自身が22年にキャリア初の四大大会シングルス決勝進出を果たしたウインブルドンにエントリーするなど、芝シーズンでの実戦復帰に高い意欲を見せていたキリオスだったが、残念ながらそれも叶わず...。更新したストーリーズでは、ケガの回復が遅れていることが理由だと説明している。それでも再びツアーでプレーしたいとの思いは変わらないようだ。

「みんなに簡単に最新情報を伝えたい。ケガの回復に少々支障が出てしまい、残念ながら今年の芝コートシーズンでは復帰できなくなった。みんなが自分のプレーをどれほど楽しみにしていたかはよくわかっている。期待を裏切ってしまい、本当に申し訳なく思う。だがこれはほんの一握りの出来事に過ぎない。今はこれまで以上に強くなって復帰できるよう、懸命に努力しているところだ」

 ただ、得意の芝シーズンまでも全スキップとなると、やはりキリオスのケガの状態は芳しくないのだろう。次に目指すは夏の北米ハードコートシリーズとなりそうだが、それまでに回復が間に合うか、心配は募るばかりだ。

文●中村光佑

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