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23歳の今村咲が「大東建託OP/大阪W15」で今季初優勝!「グランドスラムを目指して頑張りたい」と抱負<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.06.08

写真左=第1シードで緊張したという今村咲だが、失セット0で大東建託OP大阪を制した。写真右上=単優勝の今村と準優勝のウェッブ。写真右下=複優勝の西本/中島。写真提供:Square Plus

 国際テニス連盟が公認する女子テニスのITFツアー「大東建託オープン2025 supported by Square Plus 大阪大会」(6月2日~8日/ハードコート/W15)が大阪市・モリタテニスセンターうつぼで開催。最終日の8日にシングルス決勝が行なわれ、第1シードの今村咲がノーシードのステファニ・ウェッブ(オーストラリア)を6-4、6-1で破り、優勝を飾った。

 ITFツアーはWTAツアーの下部ツアーに当たり、その中でもW15大会は一番低いグレードとあって、世界を目指す若手の登竜門的な位置付けとなっている。この「大東建託オープン」は、杉山愛、中村藍子、森上亜希子各氏ら日本女子のレジェンドたちが運営する一般社団法人「Square Plus」が主催する大会。同法人はジュニアや若手選手を世界レベルへ押し上げるためのサポート活動を行なっており、富山、福井、大阪、札幌でW15の大東建託オープンを計5大会開催する。

 富山大会では18歳の木下晴結が準優勝、福井大会では木下がITF初優勝と日本選手の活躍が続いたこのシリーズ。今大会では23歳で世界ランク418位の今村が貫録の優勝を飾った。1セットも落とさず勝ち進んだ今村は、準決勝で18歳のホープ西村佳世も6-2、7-5で退け、決勝で20歳のウェッブ(833位)と対戦。
 
 中盤まではブレーク合戦となったが、170センチと日本女子の中では恵まれた体格から繰り出すサービスで4本のエースを奪い、第1セットを6-4で先取。「第1セットを取ったことでやるべきことが見え、自分主導で試合を組み立てることができた」と言う今村は、第2セットは一気に4-0まで突っ走り、そのまま6-1で勝利した。試合時間は1時間26分。

 今村は世界ランク最高47位を記録した往年の名プレーヤー、中村藍子氏の教え子。師のテニスを彷彿とさせるフォア、バック両手打ちの強打が持ち味で、これまでにITFツアーで3勝を挙げている。昨年3月のタイW15を最後にタイトルから遠ざかっていたが、所属アカデミーの地元・大阪で今季初Vを遂げ、「全員でつかめた優勝を糧にしてグランドスラムを目指して頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。

 なお前日に行なわれたダブルス決勝はノーシード同士の対戦となり、西本聖良/中島美夢が細木祐佳/吉本菜月に6-2、6-3で快勝して優勝。中島はITFダブルス2勝目、西本はうれしい初優勝となった。

◆シングルス決勝結果
〇今村咲(EMシステムズ)[1] 6-4 6-1 ステファニ・ウェッブ(オーストラリア)●

◆ダブルス決勝結果
〇西本聖良/中島美夢(フリー/昭和化工) 6-2 6-3 細木祐佳/吉本菜月(フリー/筑波大学)●

※[ ]内の数字はシード順位

構成●スマッシュ編集部

【動画】今村咲がウェッブを破って優勝!「2025大東建託OP大阪大会」決勝の模様

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